シリコンバレー起業前に味わった5つの挫折

思い立って30年、海外進出を決意させた経験

高校卒業後、アメリカに行きたいというモチベーションは「すぐに」というほどではなくなりました。国際色の強い国際基督教大学へ進学しましたが、海外に出たいという気持ちはやはり残っています。

そのため、大学卒業後は海外部門を持ち、アメリカなどに駐在できる可能性がある企業への入社を志望し、中でも日本を代表するブランドで当時液晶関連商品で伸びていたシャープを選びました。

海外展開を目指すサイバーエージェントへ

入社当初から、海外へ早く行きたいと思っていました。早い時期から仕事で認められて、入社3〜4年目で当時の町田勝彦社長の近くに置いてもらえました。そんなある日、アメリカの小売大手であるベスト・バイ社のトップがシャープを訪れ、そのミーティングに運良く呼ばれたのです。

幼い頃から、アメリカの『ウォール・ストリート』などの映画や、父親の近くで激しいネゴシエーション(交渉)を見てきたこともあり、きっとトップ同士が激しく真剣なビジネスのネゴシエーションをするものと期待していたのです。

しかし実際には、いくつかの事業部を1時間ずつ表敬訪問のように回るだけ。相手の表情も疲れた様子で、日本企業の実態を垣間見ることになりました。このビジネススタンスの違いに、日本企業への疑問を感じ始めたのでした。海外駐在の可能性があったものの、シャープを退社したこと。これが第2の挫折です。

当時はドットコム・ビジネスが日本に台頭していた頃。インターネットを通じて発見したのが、サイバーエージェント・藤田晋社長のブログでした。当時まだ40人以下で企業規模は小さいながらすごい勢いで伸びており、海外展開も視野に入れていると知ったのです。海外を目指すベンチャー企業に魅力を感じ、藤田社長に面談を申し込んで入社意思を伝え、内定を得ました。

しかし、そこで第3の挫折がありました。海外に行く足掛かりとして転職したサイバーエージェントですが、同じタイミングで、日本では1999年の末に「ドットコムバブル」が弾けました。しかしシャープにはすでに退職意思を伝えており、社内に居続けるというモチベーションも低下しています。後に引くことはできず、そのまま海外戦略がないとわかっているサイバーエージェントに入社することになりました。

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