シリコンバレー起業前に味わった5つの挫折 思い立って30年、海外進出を決意させた経験

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サイバーエージェントでの経験は、ビジネスマンとして本当の力を身に付ける良い機会ではありました。シャープでは自分が直接的に事業にかかわらなくとも数億円・数十億円という規模の売り上げがありましたが、サイバーは自分ですべて1からのスタート。広告営業として1年半勤務しましたが、ビジネスマンとしての成長を身をもって感じられました。

ただしサイバーエージェントでは、仕事で英語を使う機会がありません。これはマズイと思いましたが、そうしているうちに、ロイター通信が新規ビジネスを立ち上げるため、インターネットに理解があり英語を使える人材を探しているというオファーを受けました。

ロイター通信NY本社への異動に失敗

ロイター通信には、日本オフィスでも多くの外国人社員が勤務し、また上司もアメリカ人やドイツ人など国際的な雰囲気の中、日本にいながら英語を使ったり海外出張もこなし、ロイターco.jpを月間100万PVから月間5000万PVとし、広告収益ビジネスを新規ビジネスとして確立。33歳でメディア事業部の日本責任者となり、アメリカ・ニューヨーク本社とアジア内での予算をめぐって、中国やインドの責任者と戦う交渉事などとても充実していました。

ところが、そんな環境の中で、「なぜ自分は日本にいるのだろう?」という疑問が沸々と湧いていました。ロイター通信での仕事は楽しいものの、やはり「アメリカに行きたい」という思いはぬぐえませんでした。

責任のあるポジションでありながら、アメリカの求人情報を見る。行けば自分であればなんとかなる、と時には日本スーパーのスタッフの求人も見て、それでも現地のビザや永住権が必要なことを見てため息をついていました。それくらいいつも「どうすればアメリカに行けるのか」を考えていたのです。

日本にいるかぎり、どんどん出世して条件はよくなります。私には家族もおり、子どもも増えていきました。日本という環境にどっぷりと居心地のよさを感じる反面、ジレンマを感じる毎日です。

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