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生意気すぎる部下を掌握する社内政治のキモ 正面を切って戦い続けるのは不毛なやり方だ

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  • 芦屋 広太 マネジメント・コンサルタント
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このような感じで坂本に資料修正をさせました。そして、次長と部長に資料を見せると、一発でOKが出たのです。意気消沈していた坂本は、うれしそうに笑顔を見せました。ほっとしたのでしょう。生意気な表情はありませんでした。

言うことを聞かない部下にこの方法はよく効く

これ以降、坂本は私の言うことを素直に聞くようになりました。あんなに生意気だった坂本が、なぜ私の言うことを聞くのか、周囲は不思議がりました。私は次長と部長に坂本の性格、悪いところを説明し、口裏を合わせていたのです。

もちろん、「次長と部長が良い資料だと納得できればOKを出してください」と言っておきましたが、坂本にはそこまでの力がないことはわかっていました。そこで、次長と部長の力を借りて、私を通さないと次長、部長には通らないことを坂本に身を持って理解させたのです。

自意識過剰で言うことを聞かない部下にこの方法はよく効きます。

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これは私が社内政治力を駆使する際に使う5つの作戦のうち、部下向けに水攻め(権力者から高い圧力を加える)を使って言うこと聞かせた事例ですが、パワーハラスメントではないかと批判を受ける可能性があり、あまり使いたくはない手です。

しかし、会社の仕事をチームで行う以上、必要な場合があります。このような場合、リーダーは非情になってでも部下に言うことを聞かせる必要があるのです。

なお、事例の坂本は、その後徐々にマイルドな性格になり、現在では関係部門の課長として影響力を発揮しています。もともと力のある人間だったので、社内政治力を使って性格面の改善ができたことは、本人にとっても意味があったと思っています。

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