ドコモは「三河屋」のようなサービスを目指す 加藤薫社長にスマホ時代の新戦略を聞いた

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――ソフトバンクの孫正義社長は中間決算の説明会において、ガンホー子会社化、スプリント買収なども含め、「飛び道具を使ってドコモを上回った」と強調していました。

上回った、というのは何が上回ったのか。ソフトバンクモバイルだけであれば1位ではないでしょう。われわれはモバイル専業。だから(2位であっても)よいというわけでもないが。ただ、そのことに一喜一憂しても意味はないと思う。

電話とメールならガラケーで十分

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加藤社長もガラケーとスマホの両方を使っている

――今でもガラケーユーザーは多い。ガラケーユーザーにはどのようなアピールをしていきますか。

正直に申し上げて、電話とメールをするならガラケーで十分。ドコモはこれからもガラケーを供給していく。ただ、スマホでできることはたくさんあり、生活はより楽しくなると思う。

スマホに買い換えていただくのもよいが、まずはガラケーとの2台持ちがいいと思う。2台目はスマホかタブレット、それともギャラクシーノートか、といった選択肢もある。割引サービスも用意しているので、利用しやすいと思う。

一方で、商品で言えば、もっともっとスマホのインターフェースを磨き込んでいかなければならない。ひとつの操作でも少ないほうが使いやすくなる。そう言った面に注目して、端末を選ばれている方も多いと思う。

――ポストスマホと呼ばれる次世代デバイスについては?

現在、時計型のデバイスやメガネ型のデバイスがあるが、どれがヒットするのかはまったく分からない。それぞれのデバイスで「これができます」ということと、ユーザー側が「これはいいぞ」と思うことの間には、たいていミスマッチがあるからだ。ただ、ドコモとしてもぜひチャレンジしていきたいと思っている。

(撮影:尾形文繁)

田邉 佳介 東洋経済 記者

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たなべ けいすけ / Keisuke Tanabe

2007年入社。流通業界や株式投資雑誌の編集部、モバイル、ネット、メディア、観光・ホテル、食品担当を経て、現在は物流や音楽業界を取材。

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