レイザーラモンRGさんは、レイザーラモンHGさんとコンビを組むお笑い芸人である。
RGさんと言えば2009年からはじめた「あるあるネタ」が、長きにわたり人気だ。
流行歌にのせて「○○あるある早く言いたいー」と延々と歌った後、最後に1つだけ素朴なあるあるネタを言う。
見ていてじれったいような、ワクワクするような不思議な面白さがある。
あるあるネタの人気を受け、今年の9月には『あるある黙示録』(双葉社)を上梓された。テレビ業界、芸能人、漫画からキスや春野菜までさまざまな「あるある」をまとめた一冊になっている。
今回は、東京・新宿「新宿ルミネtheよしもと」の楽屋で、RGさんが「あるあるネタ」に行き着くまでの道のりを聞いた。
小学校4年の引っ越しは人生で一番の転機になった
「生まれは熊本でした。祖父は幼稚園の園長さんで、名士の孫みたいな扱いでしたね。今思えば家も大きかったです」
紡績の街で生まれ、父親も紡績工場で働いていた。偏頭痛持ちで突如来る頭の痛みに悩まされながらも、なに不自由ない暮らしをしていた。
しかしRGさんが小学校4年生のとき、父親が働く紡績工場が閉鎖された。紡績会社の社員だった父親は、熊本の支社から愛媛の本社に戻る形になった。
「小学4年の夏休みに引っ越しました。きつかったですよ。それまで築き上げてきた人間関係が全部ゼロになりましたから。『マジか?』って思いました」
熊本と愛媛では言葉が違うので、ずいぶんからかわれた。偏頭痛持ちであること対しても心ないことを言われた。
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