5分でわかる!いまどき受験と進学の新常識

東大より医学部!?"受験エリート"の条件は?

大学入試改革そのものの行方は怪しいが、大学入試改革が受験事情に与える影響は大きい。1つは大学付属校人気。大学入試改革の混乱を避けるため、中学や高校から大学付属校に入っておくという選択が人気になっている。しかも東京区部における大学定員規定の厳格化によって、該当の私立大学の難易度が急上昇しており、今後ますます大学付属校人気の傾向は強まることが予想される。

大学入試改革のもう1つの影響は、中学入試問題の変化である。従来の国語・算数・理科・社会の形式ではなく、将来の大学入試で求められる新しい学力観に基づいた「思考力型入試」を実施する学校が急増している。首都圏には約300の私立中高一貫校があるが、2018年には、そのうち約140校が思考力型入試を実施した。大学入試改革より早く、「中学入試改革」が起きているのだ。

「中学入試改革」の背景には、公立中高一貫校の台頭という事情もある。大学受験でも高い進学実績を残しており、一部の都立中高一貫校は偏差値で早慶付属校に肩を並べるほどに難関化している。「適性検査」という読解力・思考力・表現力を調べる「検査」によって入学者が選抜されるが、「適性検査」と「思考力型入試」は似ている。私立の思考力型入試は、公立中高一貫校合格を逃した受験生たちの受け皿にもなっているのだ。

“受験エリート”の3条件とは?

小・中・高、どのタイミングで受験させるべきかという質問も多い。全国で見れば小学校受験をする子は2%もいない。東京でも5%弱。レアな選択だ。いちばんの争点は中学受験か高校受験か。これには2つの観点がある。

まずは地域性。東京など中学受験文化が発展した地域では、中学受験したほうが選択の幅は広がりやすい。「都立復権」といってもごく一部の高校が突出して大学進学実績を伸ばしているだけだ。一方、ほとんどの地方では公立高校が優位で、中学受験をする必要はない。もう1つの観点は子どものタイプ。学校の先生から受けが悪く、内申点がとりにくいタイプの子は、高校受験で不利になりやすいので、中学受験がおすすめだ。

最難関中学受験で圧倒的実績を誇る塾が、首都圏ではサピックス、関西では浜学園だ。しかし負荷も高い。最難関中学を狙うのでなければ、別の塾でもう少しゆるく受験勉強するという選択も検討したほうがいい。中学受験勉強は両刃の剣。やり方を間違え、負荷が高すぎると、子どもが壊れたり、親子関係がおかしくなったりするリスクがある。

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