海上に建設された高速道路は、日本でも本州と四国を結ぶ本州四国連絡橋(本四連絡橋)の3本のルート(神戸・鳴門ルート、児島・坂出ルート、尾道・今治ルート)や東京湾アクアラインがあるし、アメリカにはマイアミとキーウエストを結ぶオーバーシーズ・ハイウェイ、欧州にはデンマーク・コペンハーゲンとスウェーデン・マルメを結ぶオーレスン・リンクなど海外でも珍しくない。
アジアでは、今年、海上道路では世界最長となる、香港、マカオ、中国・珠海の3カ所を結ぶ「港珠澳大橋」(高速道路名は、珠三角環状高速道路)が完成し、年末の一般供用が予定されている。もちろん、これらの橋はその下を船が航行するよう橋桁を海面よりかなり高くしている部分が多く、今回のように橋桁に直接船がぶつかることは想定しづらいかもしれないが、それでも大型船が橋脚にぶつかれば、やはり大きな被害が出よう。
架橋技術の進歩や経済発展によるヒトとモノの移動需要の増加で、こうした海上高速道路は今後も登場しそうだが、地球上の異常気象の発生頻度も増しており、長期間の通行止め時の対応をあらかじめ考えておく必要性を考えさせる今回の事故であった。
お盆・年末年始に匹敵する3連休の渋滞
9月24日(月曜・振替休日)の夕方、関東のラジオの交通情報では、3連休の最終日、行楽地から東京へ戻る車などによる渋滞が長く伸びていることを繰り返し伝えていた。私もこの連休に外出の予定があったが、渋滞が予想されていたので鉄道利用に切り替え、道路情報をチェックしていた。
午後6時半には東北道の上りで、岩舟ジャンクションから岩槻インターチェンジまで48kmの渋滞と表示されているのを見て、鉄道にしてよかったと胸をなでおろしていた。同じ時間帯、東名、関越、中央道などでも上り線では30kmを超える渋滞に見舞われている。
高速道路の三大渋滞期間は、年末年始、春の大型連休、夏のお盆前後と相場が決まっているが、9月から11月までの行楽シーズンの3連休でも、その期間に匹敵する渋滞が生じている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら