医者だった妻が専業主婦に!ある夫婦の試練 予想外の「結婚後ロールチェンジ」に夫婦は…

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ニカラグアのビーチで行った2人の挙式〔写真:Aさん提供(結婚式アルバムより)〕

私もAさんと同じように仕事するのが好きなタイプで、産後も育休ほとんどなしで仕事復帰しました。でも去年、夫の赴任でスペイン移住が決まってからは、引っ越しのドタバタや息子の学校の都合などで仕事がまったくできなかったり、かなりセーブせざるをえない期間が続きました。

そのときに思ったことは、「専業主婦の生活って私の性格には合わないんだな……。夫婦のバランスも取りにくい……。ああ、もっと仕事したい!」でした(専業主婦の善しあしの話ではなくて、あくまで相性の話です)。

似たような葛藤を抱えた時期があったこともあり、私は彼女の気持ちがとても理解できたのです。しかも、私の場合は大人になってから縁があってたまたまついたのが今の職業ですが、彼女は学生の頃から医師という職業を目指し努力してきた人。その葛藤たるや私以上のものがあったのでしょう。

今も進行形で努力している最中

そんな変化からきた夫婦のいざこざや彼女の気持ち的な問題、マンガではパワフルに乗り越えきったように描いてしまいましたが、実は今だって100%解決したわけではないのでしょう。だからこそ、今、彼女はスペインでの医師復帰に向けての準備や勉強を続けているのだと思うのです。夫のLさんも積極的に復帰を後押ししているそうです。

ちなみに、この夫婦が危機を乗り越えられた背景には、お互いの内面に尊敬があったことのほかに、Lさんの愛を持続させるために起こしたアクションいろいろも一役買っていたように感じたのですが、それは次回以降に描いていく予定です(かな~り面白いですよ!)。

というわけで今回のまとめ

専業主婦(夫)生活につかれた

働くことに向き不向きがあるように、専業主婦(夫)にも向き不向きがある。
どうしても自分が働きたいという性格なら、
すぐにはムリでも、いつか仕事復帰できるように努力計画してみよう。

さて、皆さんがパートナーに求める(求めた)「第一条件」は何ですか? または「結婚後ロールチェンジ」を経験したことはありますか? それはうまくいきましたか? よかったら、ぜひコメント欄で教えてください~!

ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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