もうこの話題は終わりにしようって強制的に終わらせないと、延々と話し続けちゃうぐらいなことが多いんだよね。
くみはフランス人って政治の話が好きだなぁーて感じたことはある?
バカンスに行った先で政治討論が始まった
くみ:私が初めてパリに留学しにきたとき、有名な政治系のグランゼコールを卒業した友人たちに誘われて一緒にバカンスに行った。南仏のほうに行ったから、毎日みんなで海に行ってのんびりリラックスした日々を満喫してたんだけど、ある夜、1人が「久しぶりにデバ(英語だとディベート。ここでは政治討論の意味)しない?」と言いだして、「いいね!」と賛同した1人と、1対1で形相を変えて1時間以上も激論を交わしたの。
フランスは首相選挙のとき、テレビで生中継しながら、最後に残った2人の最終候補が何時間もかけて延々と討論するのが習慣だけど、さながらそれを目の前で見ているみたいで圧倒されたのを覚えてる。
エマニュエル : 確かに、こういう政治の話題は会社の同僚だけじゃなくって、あらゆる年齢の人がフランスの至る所でしている。
たとえば高校だったら、高校生でも特定の政党を支持していることがよくあるし、政府の政策に反対する大規模なストを5年ごとぐらいにやっている。毎回、全国で数千人の高校生が参加するんだ。校舎に横断幕をかけたり、バリケードで封鎖したり、デモ行進をしたりと、数週間にわたって行う。同じようなことは大学でもみられるかな。
家族の夕食時によく政治について話すと書いたけど、僕の家も両親との夕食や親戚との食事の席なんかでは必ず政治の話題は上がっていたよ。そして、たいてい右派と左派で熱い議論になってしまうんだ。
カフェやビストロなんかでも政治の話を客同士で盛り上がってしているなんて光景もよく見られる。以前、フランスの有名なサッカー選手がイタリアでは全国のカフェに監督(気取りであれこれ議論してるやつ)がいる、と揶揄していたんだけど、フランスだったら、全国のカフェに首相がいるって言えるだろうね。
日本ではどんな感じなの?