フランス人がバカンスと旅行は別と考える訳 バカンスではあえて不便な生活をする傾向も
フランスは、夏のバカンスシーズンの真っ盛り。フランス人は海辺へ出かけて寝そべったり、ぼっーと海を眺めたりするなどしてバカンスを過ごすことが多い。私は最近まで、フランス人が好む休暇の過ごし方といえば、「何もせず、のんびりすること」と思っていた。ところが、それだけではないことが次第にわかってきた。
「バカンス」はのんびり、「旅行」はぎっしり
たとえば、フランス人の知人家族は約1週間の日程で日本へ来て、ある日は明治神宮と原宿の辺りを観光し、渋谷のスクランブル交差点を見に行った。次の日から京都と奈良の寺社を見て回り、富士山を見るために河口湖へも日帰りした。毎日、予定がぎっしり詰まっていて、のんびりする暇はないようだった。日本人の観光旅行とあまり変わらない感じである。
休暇中なのに、慌ただしく過ごしていいのだろうか。日本をよく知るフランス人女性に疑問をぶつけてみた。
彼女が言うには、「あなたの知人は日本へ旅行をしに来たから、過密スケジュールだったのです。フランス人は、バカンスと旅行を区別して考える。日本人は、バカンスと旅行は同じだと思っているかもしれないけれど」。
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