50代会社員が直面する「役職定年」のリアル

年収減に異動、モチベーション維持が課題

人生100年時代と言われる今、定年後の人生も長くなっています(写真:Fast&Slow / PIXTA)
「役職定年」や「定年後の継続雇用」などキャリアの節目となる出来事を、多くの人は50代から60歳前後で迎えます。そのとき、彼・彼女らの働き方や収入にはどのような変化があるのでしょうか。また、定年制度に関する意識や実態などにはどのような傾向が見られるのでしょうか。
役職定年後のモチベーション、定年後に働くことの希望やその働き方、定年後の継続雇用などについて、3回に分けてご紹介します(本記事は第1回)。今回のテーマは「役職定年」です。
なお、本稿掲載のデータは、明治安田生活福祉研究所とダイヤ高齢社会研究財団が共同で行った調査の結果「50代・60代の働き方に関する意識と実態」によるものです。

役職定年がモチベーションに与える影響

役職者が一定年齢に達したら管理職から外れる「役職定年制度」ですが、定年後も就労している60代男性のうち約4割が役職定年を経験していました。その役職定年経験者に対して役職定年後の年収の変化について尋ねたところ、役職定年後に全体の9割以上の人が年収減となっています。

次に役職定年後の仕事に対するモチベーションについて、役職定年後の年収水準別に見ると、役職定年に伴い年収減となった人のうち約6割がモチベーション低下となり、年収水準が低くなるにつれて「かなり下がった」と回答した人が増えています。

ただ、年収が役職定年前後で変わらなかった人(100%)のうちの約4人に1人にもモチベーションの低下が見られます。「これまでの肩書がなくなる」という現実も影響を及ぼしているのかもしれません。

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