大橋ジャンクションと「非開削切り開き工法」 ライバルは「探険バクモン」。スゴイ現場を探検!

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
画像を拡大
これがトンネルの上の風景。遠くまで見通せる

その連結路の屋根の部分に乗っかってみる。つまり、トンネルの外側です。なぜそんなところに空間があるかといえば、そうです、すぐ隣にある本線との間に、アーチを掛けたからです。

見上げると、天井(つまりこれがアーチ)は低く、空間は狭い。しかしきれいだ。実際には掃除はしていなさそうだが、しかし、掃除が行き届いていると表現したくなる。

この空間が存在しているのは、切り開きの前だけ。我々が今立っている部分は壊されるために、造られたのだ。ちょっと悲しい。

センチメンタルな気持ちを抱えたまま、今度は逆側、2本のトンネルの、さらに下へと潜り込む。下部のトンネルの下側。今回の最深到達部だ。これで、地下50メートル。

画像を拡大
地下での工事であり、さすがに薄暗いところは怖い

ここでは今、下部のアーチを掛ける工事が進められている。地下のトンネルを下から見上げるというのは、なかなか新鮮な体験だ。足元を見ると、水があまり出ないとは言え、靴はびっしょり泥だらけ。その環境で、パワーショベルを使っての作業が進められている。

このアーチが完成すると、いよいよ切り開きだ。中央環状線の全線開通は、2014年度末に予定されている。さらば、そのときまで。

シャッターの向こうには?

息切れしながら金属製の階段を上り、地上へ戻っていく。入ってきたゲートから外へ出ようとすると、手前に大きなシャッターが見えた。閉じられたものの奥がどうなっているのか気になるのは人の性。あの向こうは、どうなっているのか。

「ちょっと、覗いてみますか」

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事