サッカーW杯熱狂の陰で開幕したFリーグの今 AbemaTVは観るフットサルを定着化できるか
Fリーグの観客動員数がなかなか伸びない現状の中で、AbemaTVの視聴数を伸ばすのが先か、観客動員数を増やすのが先か。
まさに、「鶏が先か、卵が先か」の議論になってしまいそうだが、北原氏を始めとするプロジェクトのメンバーたちは、なぜ、いまAbemaTVの視聴数増加を目指すのか。
それは、AbemaTVが本気でFリーグの配信に取り組んでいる今こそ、Fリーグのコンテンツ価値をしっかりと証明するべき時だと考えているからだ。
もし、このプロジェクトによってAbemaTVの視聴数を増やすことができれば、Jリーグにおけるダゾーン、Bリーグにおけるソフトバンクのように、サイバーエージェントをはじめとする企業から、Fリーグに対してさらなる投資が期待できるかもしれないということなのだろう。
さらに、このプロジェクトは、Fリーグやクラブ外の人的資源を活用して進められているという特色がある。
フットサル界に魅力を感じた外部の人間を巻き込みながら、プロジェクトが動いているという点が非常に興味深く、もし、このプロジェクトが成功すれば、その先に、さらにファンをアリーナへ導くための設計を作り上げていく動きに大きく発展していく可能性すらあるのではないだろうか。
フットサル界の明るい未来のために
昨年、AbemaTVという強力なパートナーを手に入れたFリーグだが、自らのコンテンツ価値を示すことができなければ、今後のフットサル界に明るい未来はない。その意味では、今のFリーグは、まさに正念場と言える。この危うい現状を打破するためには、フットサル界の力を集結することはもちろんのこと、それぞれの人間が行動を起こしながら、多くの人を巻き込んでいく力が必要になる。
先頭に立って行動を起こした北原氏をはじめとする有志たちは、はたして、どれだけの人間を巻き込めるのだろうか。
そして、日本のフットサル界に明るい未来をもたらすことができるのだろうか。
(文中一部敬称略)
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