「自分に似合う服」そんな伴侶を見つける方法 料理に「愛情」を入れてくれる夫を見つけた

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「自分は名乗りもせず、私のことを根掘り葉掘り聞こうとするんです。そして、自分がショーンの女で、13歳になる子どもがいると言い出しました」

日本にいるはずのショーンさんには連絡が取れない。理佐さんはフェイスブック上から彼の「事業仲間」を探し出して窮状を訴え、協力してもらうことにした。そして、弁護士を通じて借金を取り戻すことに成功。弁護士によれば、ショーンさんには悪気はなかったようだ。

「すんなりお金を返すケースは少ないそうです。私に連絡してきた女性とは籍を入れてなくて子どもも認知していないと聞きました。後になってショーンから『理佐のことが好きだから結婚はしなかった』という説明を受けましたが、私は完全に目が覚めました。子どもに対して無責任なんて、いちばん嫌いなタイプです」

理佐さんは怒りと同時に寂しさを感じたのだろう。今度付き合う人とは結婚をして子どもも欲しいと思った。大手の結婚相談所への入会を検討したとき理佐さんは39歳になっていた。

「相談所の人からは、『あなたの条件であれば、バツイチもしくは50代60代の男性も視野に入れてください』と言われました。世の中には私と同世代の未婚男性もたくさんいるのに、納得できません。結婚相談所に入るのはやめて、いろんな婚活サイトを利用することにしました」

理佐さんはメールやSNSでこまめに連絡を取る自信がある。仕事でコミュニケーション能力は鍛えられているし、ひな人形のように整った顔立ちも男性に受けやすいだろう。筆者がインタビューした際は、白いブラウスにベージュのカーディガンを羽織り、薄手のスカート姿。婚活ファッションとしても問題ないはずだ。

ハイスペックな彼の母親は過干渉ぎみ

実際、ある婚活サイトで1歳年下の未婚男性と知り合うことができた。東大卒でメガバンク勤務というハイスペックな陽一さん(仮名)だ。

「話が面白くてとてもいい人でした。どんなに忙しくても電話をくれるし、行動力もあります。『今度どこかに行こうよ』ではなく『おいしいパスタが食べられるお店があるらしい。来週末に行かない?』と具体的に言ってくれます。できる人は行動が具体的なのだと知りました」

1年間ほど交際したが、結婚へと進むことは難しそうだった。陽一さんの母親は過干渉で、学歴や家柄にこだわる人だからだ。理佐さんの両親は大学には行っておらず、家同士の付き合いができそうもない。そして、彼は実家と距離を置くことはできない人だった。

優しいけれど現実逃避ぎみの自信家であるショーンさんと、誠実でハイスペックだがマザコンぎみの陽一さん。それぞれとの恋愛を経て、理佐さんが出会ったのが現在の夫である同い年の正則さん(仮名)だ。

「ある婚活サイトの有料会員同士として知り合いました。彼はバツイチなので私の検索条件からは外れます。彼のほうから連絡をもらいましたが、写真はジャージ姿だし休日の過ごし方は『ビールを飲むかジムに行く』だけ。まったく面白くありません。興味がなかったのですが、毎週のようにどうでもいいメールが届くようになりました。『今日はいい天気ですね』みたいな内容です。デートに誘うこともありません」

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