18歳年下の男性と結婚したばかりのアラフォー女性がいる。相手の海外赴任が決まってからの結婚で、少なくとも来年までは別居婚だ。いったいどんな女性なのか。彼とはどこで出会い、どのような流れで結婚するに至ったのか。いま、どんな心境で別居生活をしているのか。年の差婚の将来に不安はないのだろうか。
インタビュー場所に選んだのは、渋谷の道玄坂上にあるポルトガル料理店。海を隔てて暮らしている旦那さんに思いを馳せながら、いろいろ話を聞いてみたい。
毒親に長く苦しんだ経験
ヨガ教室帰りに来てくれた会社員の宮崎綾乃さん(仮名、42歳)は、ロングヘアに眼鏡姿。一見するとおとなしい印象を受けるが、話し始めると多くのこだわりがある人物だとわかる。中学校時代の美術教師のことをなぜか思い出した。
「高校生のときから途切れることなく彼氏がいました。私の母はいわゆる毒親だったので、心の支えになってくれる人がいつもいてほしかったのです。友達には限界がありますから」
いきなり赤裸々な告白をしてくれる綾乃さん。母親の母親、つまり綾乃さんの祖母も癖のある人で、母親はずっと彼女(祖母)を憎んでいた。そして、つねに誰か「仮想敵」を必要としていたという。長女である綾乃さんに対しては、支配下に置きたがった。
「私が弱々しいときは優しいのですが、自分の意見を持って行動することは許しません。社会人になってからは何百万円レベルで母親に貢ぎました。でも、最終的にはうその親不孝話を親戚に広められてしまい……」
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