猪木氏が、北朝鮮と太いパイプを持つワケ

アントニオ猪木議員を直撃インタビュー(1)

アントニオ猪木が、北朝鮮と太いパイプを持つ経緯

ムーギー:その中で北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)氏や金永南(キム・ヨンナム)氏は、本当に高官中の高官であるわけですが、この北側との強いパイプというのは、たとえば、モハメド・アリと戦ったことがあるとか、朝鮮半島出身の力道山の弟子であることが影響しているのでしょうか。

猪木:そうですね。戦後最大のヒーローだった力道山は私の師匠です。

話が長くなってしまいますが、師匠(力道山)はそもそも相撲取りになりたくて日本に来たのです。その後、師匠は相撲取りを辞めてプロレスラーとなり、戦後最大のヒーローになったにもかかわらず、やっぱり自分の出自を明かせない。最期は、不慮の事故で亡くなられました。

私は師匠の付き人をやっていましたが、師匠には引退後に参議院議員になるという話がありました。当時、私は、師匠が朝鮮半島出身だとか、そういう話はあまり気にしていませんでした。自分が議員になってみて初めて、師匠と北朝鮮のつながりを意識して、師匠の思いを届けようと考えるようになりました。

ムーギー:では、師匠である力道山さんに対する思いが、本当に北朝鮮外交の原点であると。

猪木:そうです。でないと北朝鮮に行かないと思いますし。また縁もなかったでしょう。

ムーギー:一説によると猪木さんも朝鮮半島出身なんじゃないかという話も飛びかっていますが。

猪木:(笑)私は、日本人です。

猪木氏が、政策が相いれない維新に入ったのはなぜか?

ムーギー:今、猪木さんがいらっしゃるポジションに対して、「客寄せパンダだ」とか言いたがる人がいますが、私は、猪木さんが本当にユニークなものすごい付加価値を出している希有な議員さんだと思っています。

今、北朝鮮の要人と信頼関係があってパイプのある人を、日本のみならずアメリカも喉から手がでるほど欲しいわけですよね。そういった中で、猪木さんが入られた日本維新の会は、猪木さんが成し遂げたいこととはどちらかといえば正反対の理念を掲げている面もあり、「なんで猪木さんはこの党に入ったのだろう」と思うところもあります。

ムーギー:猪木さんとしては、「維新の会に入ったのは間違いだった」という感覚はありますか?

猪木:いえいえ。間違いではないです。維新という名前のとおり政治の流れを変えよう、新しい風を吹かせよう、と考えたわけです。ただ、選挙では逆風が吹いてしまった。それに対して、いろんな思いはありましたね。ただ、わかりやすく言えば、前回の選挙には華がなかった。政治離れという中で、若い人たちに「もっと政治に参加しよう」「明日の日本は自分たちの手でつかめよ」というメッセージを送る人が誰もいない。

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