北朝鮮「喜び組」の選び方は変わらず 権力者の世話をする女性「5課対象」は今も存続

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平壌の万寿台で(2013年9月撮影)

12月初旬に「張成沢粛清」というビッグニュースが飛び出した北朝鮮。権力ナンバー2で国防委員会副委員長の要職にあり、また故・金正日総書記の実妹を妻とする張氏が粛清され、権力層に大きな変化が起き始めた。

最高指導者になってこの12月17日で丸2年を迎える金第1書記は、政治・経済両面で徐々に彼流の統治スタイルを見せつつある。その一方で「まったく変わっていない」部分があると北朝鮮住民は言う。それは、権力層に仕える北朝鮮の女性についてだ。

最高指導者など幹部に仕える女性が存在

日本ではこれまで、北朝鮮の権力層に仕えるという女性たち、いわゆる「喜び組」の存在が話題になってきた。この喜び組の採用方法が、実は金正恩時代になっても変わっていないという指摘だ。

米国の北朝鮮向けラジオ「自由アジア放送」(RFA)は10日、「指導者が替わって大小さまざまなことが変わってきたが、唯一変わっていないものがある。それは、指導者が居住する場所や地方の別荘などで身の回りの世話をする女性たちの採用だ」とし、北朝鮮住民の話を紹介している。

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