1回5万円「退職代行」が人気化する背景事情

「犯罪者のように」上司から引き留められる?

円滑な退職をサポートする「退職代行」が増えている(写真:CORA/PIXTA)

総務省統計局が公表する労働力調査によると2017年の転職者数は311万人。過去5年をさかのぼると、年々増加傾向にある。”転職熱”が高まる中、あるサービスが話題になっている。

「退職代行」。文字通り、退職に必要な会社との連絡を担うサービスだ。

出社いらずの退職代行が増加

「リピートいただいているお客様もいますよ」。そう明かすのは退職代行サービス「EXIT」を運営する新野俊幸さん(28)と岡崎雄一郎さん(29)。新野さん自身もこれまでに3社を渡り歩く経験をしてきたが、退職時の引き留めや調整に苦労したことからサービスを立ち上げた。

当記事は、AERA dot.の提供記事です

昨年春にサービスを開始し、500件近くの退職を代行してきた。今では相談件数が5000件に上り、需要の高さがうかがえる。料金は退職1回につき正社員5万円、その他の勤務形態では4万円。オプションなどはなく、退職完了までのやり取りは無制限だ。5万という金額をどう見るかは「その人の置かれた状況次第」と新野さんは言う。

「高いと感じる人は恵まれた環境で働いている人。精神的にすり減って会社のことを考えるだけで吐き気を感じる人も多く、そういった方からは安いという声が多いです」(新野さん)

次ページ退職時の苦労
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 日本野球の今そこにある危機
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 買わない生活
  • 映画界のキーパーソンに直撃
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
大乱世の思想ガイド<br>マルクスvs.ケインズ

戦後社会の信念とイデオロギーが崩れ落ちる今、危機を乗り越えるための思想が必要です。脱経済成長を旗印に支持を広げる新マルクス主義とコロナ禍で完全復活したケインズ主義を軸に、大思想家が残した知恵を学び直します。

東洋経済education×ICT