ちなみに前にも書きましたように、カープと同じことをやろうと思ってもそう簡単ではありません。
傍から研究していると、カープのコアファンとは、おばあちゃん、お母さん、娘さん、そしてその孫とつながっていくいわば「4代継承カープ女子」でありまして、「若いカープ女子」だけのことを言うわけではありません。
彼女たちが継承者ですから、財布のひもを代々握っている人たちがカープファンになればそれはグッズの売り上げも上がろうというもの。おじさんがいくらファンと言ってもお小遣い2000円では球場のビールが700円ですから、そうそうカープグッズなんて買えません。
いつもわたくしが地方ビジネスにおいて強調している「いったい誰に売りたいのですか」という質問に対し、「外国人旅行者」とか「独身女子」とか漠然とした答えしか出てこないようでは話にならない、と言っているのはまさにこれなのです。カープは親子4代にわたる女子を顧客にすると明確に規定し、各世代の女子が喜ぶ、それぞれに相応しいかわいいグッズが目白押しであります。
ショップに言ってもおじさんが喜ぶようなグッズが並んでいるわけではありません。このあたりがターゲティングのはっきりしているビジネスの強みで、逆にここが本当にわかれば、ほかの地方企業がパクれる要素、十分であります。
地方ビジネスにおけるカープの存在、今一度注目であります。
アメリカ経済はいまどうなっているのか?
アメリカ経済(米中貿易問題)の話を書こうと思ったのですが、カープのせいで、ここまでで文字数がすっかり増えてしまいました……。
いくつか気になることだけ書いて、詳しくは次回に回します。ご了承ください。
メディアの記事をかなり細かく読んでみたのですが、特に貿易問題について、日本ではドナルド・トランプ大統領の一人勝ちで、中国は慌てふためいて焦っている、という論調がすごく多い、のが気になります。
確かにあれだけわけのわからないことをやられれば中国も多少は面食らうでしょうが、どうも根拠というのが、中国の対米輸出額が5000億ドルに対しアメリカの対中輸出額は1300億ドルに過ぎないから……というところに至るケースが多いように思います。
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