MacBookProが仕事にも最適といえる4理由 クリエイティブ分野で活躍するだけではない
コアの数が倍に増えたことで、1度に計算できる能力も理論的には2倍になる。もちろんプロセッサーの性能がすべてではないが、新モデルではそのほかのコンポーネントの高速化も含めて、13インチモデルのパフォーマンスが2倍になったという。
しかも、アメリカにおける価格は据え置かれ、これまでのMacBook Proシリーズのアップデートでは最高の性能向上となった。
そうしたプロセッサーの処理性能の高さは、ビデオやグラフィックスなどのクリエイティブの作業で威力を発揮するのではないか、という疑問を浮かべる人も多いだろう。たとえば、ワープロや表計算、プレゼンテーションなどの一般的なオフィスでの作業においては、そこまでのピーク性能が必要ないと思われるかもしれない。
しかし、同じ価格でプロセッサーの性能が大幅に向上した点は、オフィスユースでもメリットがある。それは、買い換えの周期を引き延ばすことができる点だ。
筆者は2012年モデルのMacBook Pro 15インチモデルを丸4年使って、2016年モデルの13インチモデルに乗り換えた。macOSはバージョンアップで遅くなるどころか、高速化が進むめずらしいOSであることも相まって、4年間トラブルなしでメインマシンとして毎日持ち歩いて使うことができ、メインマシンを乗り換えてからもCore i7の処理性能と外部グラフィックスの性能を生かして、ビデオ編集などで現役として活躍してくれた。
処理性能の高さは、耐用年数の長さにつながる。買い換えの周期が延びることでコンピュータにかけるコストが相対的に小さくなり、また買い換えたときの環境移行の手間も軽減でき、仕事を中断せずに使い続けられる期間が長くなっていくのだ。
その点で、クアッドコア化されたMacBook Pro 13インチモデル、6コア化された15インチモデルのパフォーマンスは、その瞬間必要となる処理性能はもちろんのこと、長い目で見たときにも金銭的・時間的なコストを軽くすることができる選択肢、といえるだろう。
信頼性が向上した「静かな」キーボード
オフィスユースで重要となるのはディスプレーとキーボードだ。長時間触れるコンピュータのインターフェースの使い勝手のよさは、生産性にもつながる。
MacBook Proは2016年のモデルチェンジで、非常に薄いバタフライキーボードが採用された。しかし2018年初頭から、このキーボードの不具合の多さが指摘されるようになり、アップルは2015年以降に発売したバタフライキーボード搭載モデルの保証期間を4年に伸ばすなど、ユーザーからの批判や集団訴訟に対する対策に追われている。
2018年モデルのMacBook Proには「第三世代バタフライキーボード」が搭載された。アップルによると、より静かな作業環境を提供するとしており、内部のメカニズムが変更されたことを認めている。分解して修理のしやすさを評価する「iFixit」によると、新しいキーボードにはシリコン膜が配置されており、ホコリの侵入による不具合の発生を低くしているそうだ。
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