iPhone新OS「誰でも高速化」に込められた意図 旧機種でもアプリの起動が40%も高速化

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米国時間6月4~8日、アップルは開発者向け会議「WWDC 2018」を開催(筆者撮影)

アップルは米カリフォルニア州サンノゼで、米国時間6月4~8日にアップル製品向けソフトウェアの開発者向け会議「WWDC 2018」を開催する。

例年、このイベントの基調講演で、iPhone、Mac、Apple Watch、Apple TVなどアップルが提供する各ジャンルごとのコンピュータ用基本ソフト(OS)の刷新内容を公開し、年末に向けてどのような改良を基本ソフトに施すのかを明らかにしている。

今回、同社の収益にもっとも大きな貢献をしているiPhoneに関しても、iOSのアップデートを通じて大幅な機能強化がアナウンスされた。新iOSとなるiOS 12は、iOS自身に搭載される標準アプリに大幅な改良が施される。基調講演を通してもっとも強く発信されたメッセージは、「開発者にとっても、消費者にとっても、もっとも魅力的で、なおかつ安心できるプラットフォームはiOSを採用したiPhoneである」というものだった。

すべてのiPhoneとiPadが「高速化」する

メッセージの1つ目は、iOS 12が現在のiOS 11を搭載するすべてのiPhone/iPadで動作するだけでなく、新バージョンに更新することで高速化するというものだ。これにより古いiPhoneを使っているユーザーも、新たなiOSで提供する価値を快適に利用することが可能になる。

アプリの起動は40%、キーボードが表示される時間は50%、カメラ起動は70%も表示までの反応速度が改善される(筆者撮影)

とりわけiOS 12は応答性を高めることで、古いiPhoneでの操作感を高めた。

アプリの起動は40%、キーボードが表示される時間は50%、カメラ起動は70%も表示までの反応速度が改善され、内蔵プロセッサーの動作効率も最新プロセッサーだけでなく、2013年発売のiPhone 5sにまでさかのぼって最適化される。

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