「発達障害の子」に悩む親が知りたい超基本 「ぐずる」「こだわる」「怠ける」も症状のひとつ

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その困りごとを発達障害の特性として受け止めても、子どもの個性として受け止めてもいい(写真:szefei/iStock)
じっとしていられない、片づけが苦手で忘れ物やなくし物が多い、ちょっとしたことで激しい癇癪を起こす、話がかみ合わない……。これらはすべて、発達障害を抱える子どもに見られる症状(特性)。「もしかして、うちの子も……?」と思った方もいるかもしれません。小さな頃は困りごとが多いからこそ、子どもが起こすことが「発達障害によるものなのか、そうではないのか」を見極めるのは難しいでしょう。
発達支援15年以上の経験を持つ臨床発達心理士にして、『発達障害とグレーゾーン 子どもの未来を変えるお母さんの教室』の著者である吉野加容子氏が、発達障害の分類、特徴、診断基準など「発達障害の基本」を解説します。

発達障害とは、脳のある部分が未発達だったり、働きがうまくいかないことで起こるさまざまな状態のことを指します。原因は遺伝子の染色体異常や幼少期の脳の疾患などが挙げられますが、理由ははっきりわからないことのほうが多いのです。

また、症状の度合いも軽度から重度までさまざま。代表的な発達障害は、①自閉症スペクトラム障害、②注意欠陥多動性障害、③学習障害の3つです。発達障害は右肩上がりに増えていますが、特に多いと感じるのが「グレーゾーン」の子どもたち。症状が軽いために病院などで診断がつかない子をこう呼びます。「なんとなく育てにくいだけ」だと思っていても、実は発達障害のグレーゾーンだったというケースも少なくありません。

発達障害の代表的な3つの種類

代表的な発達障害の種類と特徴は下記のとおり。

①自閉症スペクトラム障害(ASD)
・一方的に話すなど、会話が成り立ちにくい
・空気が読めず、相手の気持ちや意図を汲み取れない
・数字、路線図などパターン化されたものを暗記するのが好き
・強いこだわりがあって、融通がきかない 
・音や光への感覚が過敏もしくは鈍感
②注意欠陥多動性障害(ADHD)
・落ち着きがなく、いつも動き回っている
・ちょっとしたことで、激しい癇癪を起こす 
・なくし物や忘れ物が多い
・集中したり、注意して行動することが苦手
・突然走り出すなど、考えなしに衝動的な行動を取る
③学習障害(LD)
・「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」などの学習、習得ができない
・何度教えても苦手領域だけは勉強が進みにくい
・運動が苦手で、人の動きをまねたりすることができない
次ページ10人に1人が「発達障害のグレーゾーン」
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