北朝鮮未婚女性は「避妊率4.29%」という事実 8500世帯調査で「北朝鮮の実生活」が明らかに
国連児童基金(ユニセフ)は6月20日、北朝鮮国民に関する最新データを公表した。データはユニセフが開発した複数指標クラスター調査(MICS)によるもので、北朝鮮の中央統計局が8500世帯を対象に2017年に調査を実施した。同様の調査は北朝鮮でこれまでに3度行われており、今回は2009年以来のものとなる。
「北朝鮮の子どもや女性に関する調査としては、これまでで最も網羅的なものだ」とユニセフは北朝鮮ニュースにコメント。調査は幅広い項目を扱っており、DV(家庭内暴力)に対する考え方、避妊状況、マスコミとの接し方、ITスキルなどの内容が含まれている。
ユニセフによれば「データは正確」
調査対象になった8500世帯の分布は、5125世帯が都市部で、3375世帯が農村部。北朝鮮の人口は2500万人と推定されるためサンプル数は多いとはいえないが、ユニセフによれば「データは正確」だという。
ユニセフはMICSの専門家を含む職員を北朝鮮に派遣し、少なくとも300世帯の調査をモニター。調査対象は無作為抽出など国際慣行にのっとった手続きで選ばれており、その調査内容についてはMICSの専門家もチェックしているという。
では、8500世帯の調査データによって明らかになったこととは何だろうか。
まず目を惹くのが、家電製品の所有状況など、生活の豊かさに関する項目である。