未婚と既婚の男女でその差分を比較してみると、収入の低い男の場合は既婚より未婚のほうが能動的でしたが、それ以外はすべて既婚のほうが能動的です。何より、未婚と既婚とで大きな違いがあるのは女性の能動意識の差です。
収入にかかわらず、女性が能動的にアプローチするほうが結果として結婚できているという証明かもしれません。もちろん、この能動的アクションは、あからさまなものばかりではなく、「受け身の体で能動的に相手の男性をその気にさせる」ことが上手な場合もあるでしょう。
男たちに任せて物事が進展するはずがない
まとめると、6割の男は受け身であり、7割が非モテで恋愛に自信がないわけです。そのくせ、8割が相手の女性の容姿を重視するという「完全なる矛盾」に陥っているわけですから、男たちに任せて物事が進展するはずがないのです。
1980年代までの皆婚時代は、こうした「何もできない男たち」にお見合いと職場縁というお膳立てが提供されたからこそ、多くが結婚できたわけです。そうした社会的お膳立てが消えつつある中、もともと受け身で意気地のない男性をけしかけても何も起きません。これは何もイマドキの男性が草食化したわけではなく、古来よりそんなもんだと考えるべきです。
恋愛ができて、モテる男性と能動的に恋愛できる男性というのは大体3割で、それらは同一人物であると考えられます。そうした男たちは放っておいてもなんとかしていくでしょう。問題はそうできない7割の男たちのほうです。
単純に数字合わせだけをするならば、能動的な4割の男性が受け身の女性をめとり、能動的な2割強の女性が受け身の男性を上手にコントロールする。そうすれば6~7割の男女はマッチング可能です。
あとの3割はどうなるか? 2035年には男性の生涯未婚率は3割になると推測されていますし、確実にそうなるでしょう。つまり、そうした予測からも、数字のつじつまは合っているのです。
だからといって、「能動的にいけばなんとかなる」という恋愛精神論を言うつもりはありません。人には向き不向きがあります。無理しても長続きしません。年収や容姿といった可視化された情報だけに頼るのではなく、そうした性格や内面の特性も数値化・可視化したうえでの「デジタルお膳立て」というべきマッチングの仕組み、そうしたものを具現化していく必要があると考えています。
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