ここまで極端でなくても、業界の「内輪話」に通じるだけでも、様相は一変します。たとえば、労働条件のいい航空会社、逆に悪い航空会社の話。クレーマーの話、CAの追っかけ集団の話などを「なんかさぁ、小耳に挟んだんだけど……」と話のつなぎや質問に使うと、関心や共感を呼んで親近感がぐっと高まるのです。ちなみに、客室乗務員の人は「スッチー好きの男」が嫌いなので、会話の中でそのあたりの配慮が必要とのこと(私の友人で、一見、まじめな学者風、A君談)。
「業界」という切り口を、別の切り口に変えてみると、成功する法則が別の角度からもみえてきます。たとえば、「出会いの場」という切り口だと
●お見合いパーティにおいては、自己紹介用に使うプロフィール・カードの書き方や、女性に対する最初の声のかけ方
●婚活サイトでは、初メールの内容、2~3回目のメールのパターン、デートに誘うタイミング、オファー内容
これらはほとんど同じです。
ガースナーの語る成功法則
私の敬愛するモテモテおやじ、有名なファッションデザイナーのKさんは、なぜか23歳の女性が大好きで、声をかけるとき、口説くとき、まったく同じ話をしているそうです。
こうした成功パターンの水平展開も、初めの一歩が重要です。まずやってみないことには何も始まりません。そして自分なりの成功パターンを作り出し、同じことを繰り返すことで習熟度が高まっていきます。別の言い方をすると、簡単にあきらめずに、最初の成功ケースを得ることと、それをしつこいくらいに繰り返して上達することが重要なのです。
これは恋愛に限らず、どんな仕事にも共通する「成功の秘訣」ではないでしょうか。先のルイス・ガースナーも言っています。「実行こそが成功に導く戦略の中で決定的な要素である」と。
ただし、手間暇かけて“その道のスペシャリスト”を目指すなら、領域としては恋愛ではなく仕事を選ぶことをお勧めします。この2つは人間関係の構築や心の充足感という観点で、刹那か建設的かという対極性があるからです。そのことを示唆する反面教師的なエピソードを最後に紹介しましょう。
一言も言葉を交わさないまま、街で見かけたとびきり美人な女性とデートする方法です。私の友人、一見、まじめなサラリーマンB君の話です。もう、10年以上前のことでしょうか。彼はこれで5人の美女と出会いました。
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