死因4位「脳卒中」治療の深刻すぎる地域格差 住む地域によって助かる可能性に大差がある

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締めくくりに、日本脳卒中協会が挙げている脳卒中で起こる症状を紹介しておく。

1.片方の手足・顔半分の麻痺・しびれが起こる(手足のみ、顔のみの場合もあり)
2.ろれつが回らない、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない
3.力はあるのに、立てない、歩けない、フラフラする
4.片方の目が見えない、物が2つに見える、視野の半分が欠ける
5.経験したことのない激しい頭痛がする

大切な人を脳卒中から救うには

国際的には、脳卒中は「FAST」というキーワードでキャンペーンが展開されている。

FはFace、つまり顔。顔の表情が左右対称か?
AはArm(腕)。腕が「前へならえ」の要領で、左右同じように挙げていられるか?
SはSpeech(言葉)。言葉がおかしくないか?
TはTime(時間)。「FAS」のうちひとつでも症状が見られたら、発症時刻を確認し、すぐに救急車を呼ぶこと。

「FAST」を覚えておくだけで、大切な人を脳卒中から救える可能性が増える。命を守る知識だけに、大人だけでなく、ぜひ子どもにも教えておきたい。

山口 茜 医学ジャーナリスト、プサラ研究所所長

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やまぐち あかね / Akane Yamaguchi

医師専門の医学新聞社に勤務し、これまで約20年間にわたり世界20カ国以上で取材活動を展開、取材した医師は2000人を超える。2013年に新聞社を退社後、 2014年株式会社プサラ・インスティテュートを設立。「医学をわかりやすく」をモットーとしたプサラ研究所所長として、高度な医療情報を医師や専門家だけでなく一般にもわかりやすく伝えている。日本医学ジャーナリスト協会会員。

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