東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #「非会社員」の知られざる稼ぎ方

42歳「社会科見学」に鉱脈を得た男の放浪人生 ミクシィのつながりが思わぬ起点となった

13分で読める
  • 村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES

思いつきで35歳にして初の一人暮らしをすることになった。しかも場所は長崎の離島である。かなりハードな巣立ちだ。

池島炭鉱は2001年に閉山して、最盛期には7000人以上いた人口は300人にまで減っていた。その島に1人で入って、地域おこしをする。かなり難易度の高いミッションである。

「両親は『あんたが言い出したなら止めても無駄でしょ』って感じで特に止めることもなく送り出してくれました。」

地域おこし協力隊は特別公務員であり年間200万円の給料が出た。

市が用意してくれた場所に住んで、地域おこしをする。活動予算は給料とは別に200万円あったのだが、ほとんど使えなかった。

「けっこうジリ貧でしたね。地域おこしをしていると地域の人と電話する機会がたくさんあるんですけど、携帯電話代なんかは自腹なんですよ。おじいちゃんたちは長電話で……。当時は定額通話とかなかったですから、おカネがかかっちゃうんです。あとは島外に行くにもいちいちおカネがかかるし、大変でした」

最初はなかなか村民に溶け込めなかったが、いったん仲良くなってからはとても良くしてもらった。

ブログで島の情報を紹介

まずは池島の情報がインターネットに出ていないので、ブログを立ち上げた。

クリエイターや大学関係の人たちに、

「こんなに面白いところあるから遊びに来ない?」

と誘った。もちろん予算がないので、招待はできない。「面白そう」というエサを見せて遊びに来てもらうのだ。

軍艦島ツアー(小島さん撮影)

「これまでの社会科見学は受け入れてもらう立場でしたが、これからは受け入れる立場になります。招待するからには池島をとことん知っていないといけません。だからすごい調べましたね。池島の情報はまとまっていないので、近所のおばちゃんに『資料ない?』って聞いて回ったりしました」

この流れで、僕も池島と軍艦島のツアーに足を運ばせてもらうことになった。

僕は軍艦島が目当てで、正直あまり池島に興味はなかった。

6/7 PAGES
7/7 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数