冥王星の地表に見つかった「砂丘」の正体 広さは東京と同じくらい
[ワシントン 31日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)の冥王星探査機「ニュー・ホライズンズ」が2015年に捉えた画像を分析したところ、地表に砂粒ほどの凍ったメタンが吹き寄せられてできたと見られる広大な砂丘があることが分かった。研究結果は、科学誌サイエンスに掲載された。
砂丘は、氷原のスプートニク平原とアル・イドリーシー山脈の境界に位置し、面積は東京とほぼ同じ約2000平方キロ。
冥王星の大気の主成分は窒素と少量のメタンに一酸化炭素だが、きわめて薄いことから、砂丘のような地形を形成させられるだけの風が生じるか疑問視する見方があり、砂丘の確認は驚きとなった。冥王星の地形としては、平原、山、クレーター、谷が存在する。
地球では、メタン、一酸化炭素、二酸化炭素、窒素は気体で存在するが、冥王星の気温は絶対零度に近く、これらは固体で存在する。砂丘は、時速35キロの弱い風が山頂からメタン粒を吹き降ろして形成されたとみられている。
ケルン大学の物理学・地球科学者エリック・パルテリ氏は、砂丘は50万年以内に形成されたとの見方を示した。
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