全米1位の日本人女子高生を導いた母の教育 子どもの成功は「親のタイプ」で決まる
娘は、「何のためにそれをやるのか」「やるとどうなるのか」という自分にとって最適最大のゴールがつねに見えていたので、なぜその勉強や練習が必要なのかがわかっていました。だからこそゴールに向かって自発的に行動し、そこに到達するために自らを律することができたのです。そして自力で達成しているから満足度と幸福度が高いのです。
子どもは「やりなさい」と言われたからやるのではありません。自分にとって最適最大の目標を見つけ、達成するというやる理由と必要性が見えているからやるのです。そして達成感という幸福を知っているから1つの目標を達成した後にまた目標を見つめるのです。
幼い頃から「SMARTゴール」を使い、そのスキルを身につけたことで、娘は自分の能力を最大限に引き出す大学を自ら選んで進学し、親元から巣立った今も、将来政治家になることを夢見て大学生活を送っています。娘はこれからも、自分の夢や目標を叶えていくことでしょう。
自分に対してベストな人こそが、ベストな親になれる
「子は親の背中を見て育つ」といわれるように、親である私がやっているから娘もやる。そこで、私は自分もSMARTゴールを実践することにしました。
結果は驚くほど。自信も勇気もなかった私が念願だったギャラリーオーナーになり、VIPを顧客に抱えるトップのギャラリーに成長させます。さらに現在はライフコーチとしてもワークショップや執筆などの仕事をしています。
それというのも私は自分に期待し、やり抜くために自分を厳しく律し、ダメなときは責めるのではなく受け止め柔軟に修正することで自分に対して自信をつけ、自分を理解し、自分の能力を最適最大に発揮するすべを身につけたからです。1997年にアメリカに移住した当時にはまったく想像もつかなかったことです。
「幸福度と満足度が高く自分からやる子」
「能力を最大に引き出す親」
それを可能にする「SMARTゴール」については拙著でも詳しく説明しています。ぜひご家庭で試していただければこれほどうれしいことはありません。
最大最適の目標は、ベストな親のタイプの尺度の1つ「親の子に対するコントロールと期待水準の度合い」の高い期待水準に当てはまります。目標達成のために何があっても実践することは自分を律する高いコントロールに当てはまります。
思うような結果が出ないときや修正が必要なときの柔軟な対応は、高い「子どもの気持ちやニーズに寄り添う温かさの度合い」です。
SMARTゴールを子どもと一緒に作り、それを実践していく子どもを見守ります。その過程で子どもは自分が決めた最適最大の目標達成を見つめることで自分に期待し、自ら到達するように自分を律するようになります。
何しろ自分で決めた目標と実行計画ですから、やる気の度合いが違います。そしてそばには同じように自分に期待し理解を示して応援してくれる親がいます。これなら自分からやる子が育ちます。そして親は子どもの能力を最大に引き出す最適の環境を整えることができます。こんな環境なら子どもは自分を知り、自信を持って進んでいくことができるでしょう。
そうしてSMARTゴールの元々の目的である「目標達成」に自力でたどり着くことができるのです。
そう、「SMARTゴール」は、まさに“一生もののスキル”なのです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら