面接を成功に導く「就活コミュ力」を上げる技 オチは先、箇条書きで短く、相手に好意持つ…

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​2 相手の意志を感じ取るスキル

これは、会話の流れや相手の発言といった情報から、相手の意志を感じ取るスキルです。たとえば、どんな人がこのスキルが高いかというと、占い師や心理カウンセラーのような職業の人です。その人と話していると、ストレスがないだけでなく、テンポよく自分の情報を話してしまいます。場合によっては、自分の話した内容を整理して、自分よりもわかりやすくまとめてくれることもあります。

相手の意志を感じ取ることがうまい人は、次のような特徴があります。

相手の気持ちや立場を想定して会話することができる。
質問の内容が具体的で答えやすい(会話例:「A、B、Cの3つの選択肢がありますが、どれですか?」)。
持論を交えながら相手の意志をヒアリングする(会話例:「私は◯◯だと思いますが、あなたはどう思いますか?」)。
情報を深掘りする質問をする(会話例:「◯◯だと感じたということですが、それはなぜですか?」)。
情報をまとめながら話を展開する(会話例:「ここまでの話を整理すると、◯◯となりますが、合ってますか?」)。

​3 コミュニケーションの環境を整えるスキル

これはコミュニケーションを取るうえで適した環境を整えるスキルです。環境が整っていないと、お互いの間に壁が存在し、コミュニケーションを邪魔してしまいます。理系的なたとえを使うと、コミュニケーションを取るうえでの、摩擦抵抗や空気抵抗のようなものです。

たとえば、コミュニケーションに適した環境が整えられていない状況には、どのようなものがあるのでしょうか?

初対面ということもあり、お互いに薄い情報だけでコミュニケーションを取ってしまい、印象が残らない。
相手に対してネガティブな先入観を持っており、話すこと全てに対して否定的にとらえてしまう。
相手が自分よりも格上だと感じてしまい、内容を盛って話してしまう。
相手の知識レベルに合わせた会話ができず、コミュニケーションがちぐはぐになってしまう。

​コミュニケーション能力は、生まれてから今日までの間に磨かれてきたスキルです。そのため、一朝一夕では本質的なコミュニケーション能力を高めることは、難しいのが大前提です。

しかし、コミュニケーションを取るうえでのいくつかのコツを知っておくだけで、面接という短い時間であれば、それなりの力を発揮することができます。その力を磨くコツを、それぞれまとめてみました。

1 自分の意志を相手に伝える”コツ”

面接では、相手(面接官)からの質問があり、自分が回答するという状況が大半です。そこで下記のポイントを意識して、面接官の質問に応えるのがいいでしょう。

次ページ先に”オチ”を伝えるのも効果的だ
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