面接を成功に導く「就活コミュ力」を上げる技 オチは先、箇条書きで短く、相手に好意持つ…

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先に結論(オチ)を伝えてから、補足情報や背景情報を話す。 → 質問への回答を一言で先に伝えることで、質問への最低限の回答を完了させられる。
文章でだらだら話すよりも箇条書きでポイントを説明する。 → 相手が情報の数を把握することができるため、理解しやすい。  
相手が知らない言葉や状況を話す際には、わかりやすい言葉やたとえ話に変換して話す。 → 特に一般的ではない言葉(バイト先の呼称、研究における専門用語等)の使用は避ける。
自分が面接中に特にアピールしたいことは感情を交えて一生懸命話す。 → 面接は淡々と進むことが多いため、メリハリをつけて印象に残るように。

​2 相手の意志を感じ取る”コツ”

面接においては、相手(面接官)が話すことが多いため、基本的には面接官がどのような情報を知りたいと思っているか、想像しましょう。また、面接の最後や途中に自分から質問できるタイミングがあるので、どのように質問するのかも重要です。

相手の質問に応えるのではなく、その質問の意図に応える。 → 「どうしてその質問をしているのか?」「相手が知りたいことは何か?」「どのような回答を求めているのか?」を想像する
相手の意図を汲み取れているか不安な場合は直接確認する。 → 会話例:「自分が想像している質問の意図は◯◯なのですが、その意図で合っていますか?」
自分から質問する場合は、「意図」と「持論」を明確に伝える。 → 会話例:「◯◯という質問です。この質問の意図は◯◯で、私は◯◯なのではないかと思っているのですが、いかがでしょう?」

就活の場以外でも役立つ

3 コミュニケーションの環境を整える”コツ”

特に面接の場では、コミュニケーションの環境づくりに失敗すると、良い結果に繋がりません。良好な環境を整えるために次のことを意識して臨みましょう。

自己紹介では相手が会話のネタにできる情報を交えて話す。 → 趣味や特技、自分が就職する理由やきっかけ、尊敬している人といった、面接官がテンプレート通りの質問をしなくて済むように。
相手から否定的な意見をされた場合、すぐに反論しない。 → まずは「おっしゃる通り」と言い分を認めてから、反論ではなく持論を説明しましょう(感情的にならないように)。
相手に好意を持ってもらうために、まずは自分が相手に好意を持つ。 → 面接官の良いところを面接中に1つでも多く見つけることを意識する(面接官に自然とポジティブな印象を持てるように)。

​これらの面接時のコミュニケーションのコツは、面接以外の状況でも役立つものがあります。日常生活でも実践することで、本質的なコミュニケーション能力を高めることができます。

コミュニケーションは奥が深い分、一生モノのスキルです。入社後も結果を出し、周囲とうまく付き合っていくためにも、コミュニケーション能力を高めるための努力は継続しましょう。

川畑 翔太郎 UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ) 代表取締役

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かわばた しょうたろう / Shotaro Kawabata

1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現・LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生の誘いと自身のキャリアチェンジのため、「UZUZ」立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターといった20代若者への就業支援実績は累計2,000名を超える。2024年よりIT/DX分野の教育研修事業「ウズウズカレッジ」を分社化し代表取締役に就任。就活メディアはこちら、X(旧Twitter)はこちら、YouTubeはこちら

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