中島翔哉は「ポリバレント」ではなかったのか 所属クラブ幹部のポンテ氏が真っ向から反論
――ヨーロッパで活躍する日本人の条件、欲しい選手とは?
まずは根性。根性があって、技術とパワーが必要。なぜかというと、国によって、日本人選手が海外にくる時に気をつけないといけないのは、自分の持ち味を活かせるかどうか。例えば、ドイツのサッカーであれば、やっぱりパワー。それはボディーコンタクトが多いから。
イタリアに行くとパサー、スペインとフランスは技術とスピード。ポルトガルはそのミックスだから、日本人選手を活かせるのであれば、最初は留学じゃないけど、ポルトガルにアダプテーションをしたほうが良いと思う。例えば、翔哉はポルトガルに来て、ポルティモネンセはどんどんパス繋いでチャンスを作るチームだから、彼のプレイが活きている。
――最後に、これからの中島翔哉選手に期待することは?
今の活躍を続けて、将来は彼の持ち味をさらに活かせる良いクラブ、特別なクラブに行くべき。現に欧州チャンピオンズリーグに出場している複数のチームからオファーも届いています。これからも彼の持ち味を活かし活躍するためにエネルギーやモチベーションを高めながら、ステップバイステップで成長と成功を期待している。
もしポンテが中島と同じチームでプレイするなら?
ロシアW杯日本代表選手の登録締め切りは、6月4日である。西野監督はガーナ戦翌日の5月31日に23人の代表メンバーを発表する予定だ。
今回のポンテ氏の反論が中島翔哉の所属するチームの幹部であるという前提を抜きにしても、現実的には、僅かな可能性しかないだろうが、それでも追加招集として中島翔哉のロシアW杯メンバー入りを信じている人は少なくないだろう。
インタビュー取材を終えて雑談している時に、ポンテ氏にこんな質問をしてみた。
「もし、現役の時を考えて中島翔哉と同じチームでプレイするなら、2人はどんな役割になるのですか?」
ポンテ氏は、少し考えながらこう答えた。
「わたしは、中盤の真ん中しかできないけど、翔哉はどこでもできるから問題ないよ。彼はポリバレントだから」
西野朗監督が「ポリバレントな選手ではない」として決断した選出は、果たして、どんな結末が待っているのだろうか。日本サッカーの未来を左右するロシアW杯が6月14日に開幕する。
(文中一部敬称略)
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