中島翔哉は「ポリバレント」ではなかったのか 所属クラブ幹部のポンテ氏が真っ向から反論
「非常に1年間の成果を、ポルトガルリーグで出した選手ではあります。ただポリバレントでは彼は1年間、なかったですね」
5月18日、西野朗監督によりロシアワールドカップ(W杯)直前のガーナ戦(5月30日・日産スタジアム)に挑む27人の日本代表候補メンバーが発表された。
そのメンバーの中には、今季ポルトガルで大ブレイクを遂げ、3月の日本代表のヨーロッパ遠征で唯一の収穫と言われたFW中島翔哉の名前がなかった。
このニュースは、日本だけでなく、ヨーロッパ各地でも大きく報道された。
「ポリバレントではない」と攻撃で複数のポジションができない選手として西野朗監督が決断を下したが、この発言を真っ向から反論する元Jリーガーがいた。
2007年にJ1・浦和レッズ時代にJリーグ最優秀選手賞を受賞し、中島翔哉が所属するポルティモネンセで2016年よりテクニカルディレクターを務めるロブソン・ポンテだ。日本に来日中ともあり、今回インタビュー取材が実現した。
代表メンバー落選には驚きを隠せない
――今シーズン、中島翔哉のポルティモネンセでの活躍をどう見ていますか。
今シーズン10得点、12アシストで90%の試合に出場しました。フル出場も多く、怪我もなかった。ポルトガルリーグの監督は、全員彼の実力を認めている。(落選し)びっくりしましたと。そのくらいの活躍をしました。ポルトガルリーグで若い選手がそこまでの評価を受けることはありません。
――西野朗監督の「ポリバレント」発言をどう受け止めていますか。
西野さんにはリスペクトがあるけども、ポリバレントの意味や捉え方はわかっていません。
ポルトガルでも新聞の一面になったのですが、なぜ、ポリバレントをわかっていないかというと、翔哉はサイドバックでも出たし、トップ下でも出ていた。
FCポルト戦ではセンターフォワードで出て、GKのカシージャス選手(元スペイン代表)から点を取ったし、SLベンフィカ戦では右サイドも左サイドもやった。
彼は試合の流れに応じて、両サイド、センターフォワード、トップ下ができる。翔哉は日本代表のほかの攻撃の選手と比べてもポリバレントな能力はいちばんじゃないかと思う。
ポルトガルのメディアの人達は、西野さんの「ポリバレント」発言をすごく否定している。きっと、翔哉のプレイを見ていなかったのではないかと推測している。
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