TOKIO緊急会見に見えた強烈な4つの違和感 謝意や猛省は伝わるも、矛盾を隠しきれず

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彼ら4人が気づいていないことがあるとすれば、「特別な絆を感じさせる言葉を発するほど、世間の感情と離れていく」というリスク。その上、山口さんの処遇が“保留”では、「メンバーも甘いから擁護の声がこぼれてしまう」「厳しいことを言っているように見えるだけ」と思われかねません。もし彼らの中に、スターの立場から「世論のムードを見てから山口の処遇を決めたい」という気持ちが少しでもあるのなら、それは世間の人々から見透かされてしまうでしょう。

生々しく血の通った松岡昌宏の言葉

ただ、松岡昌宏さんの言葉には、見る人をグッと引き込むものがありました。

「自分が崖っぷちではなく、崖の下に落ちていることを気づいていなかったと思います。甘えの根源はどこなのか。『TOKIOに戻りたい』『戻る場所がある』。甘えの根源が僕らTOKIOだったとしたら、自分個人の意見ですけど、『そんなTOKIOは1日でも早くなくしたほうがいい』と思います。僕がテレビで見ていたらそう言う視聴者の1人になっていたと思いますので」

「ある日、刑事さんが2人来た。それから3回事情聴取があった。何でそのときに事務所なりメンバーに言ってくれなかったのか、クエスチョンです。そこが騒動や甘さの原因ではないかと考えました」

「(山口さんが)辞表を出したときに怒りました。もし彼が僕の立場だったら、僕が出した辞表を会社に出せるのか。『それはずるい』と」

「『被害に遭われた方と親御さんはどういう心境なのか』と思いました。『自分だったら絶対に許さない』と思います」

「『正直あなたは病気です』と(山口に言いました)。自分の置かれた立場と今後のことをちゃんと向き合ってくれと。決してお酒が悪いんじゃない。悪いのは彼ですから。僕らはアルコール依存症だと思っていました。でも診断は違うので、どこが原因なのか。彼の甘さなのですが」

「(グループについて)『なくしたほうがいい』とオブラートに包んで、『解散』と言えない自分がいます」

「(今後の活動について)『ああやっぱりTOKIOじゃないね』と言われたら、考えたいと思います。4人なのか、なくすのか、あらためて考えたいと思います」

言葉を選ばず率直に、かつ、「厳しい表情ながら涙がこぼれる」という姿勢を貫いた松岡さんは、誰よりも常識人で世間の感覚にフィットしていました。会見を開くのであれば、よくある想定問答のような謝罪の言葉を連ねるだけでは意味がありません。松岡さんのような生々しくも血の通った言葉を交えて話すことが「潔い」「よく言った」という印象につながっていくものです。

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