TOKIO緊急会見に見えた強烈な4つの違和感 謝意や猛省は伝わるも、矛盾を隠しきれず
また、当初は「時間制限なしの会見」と言われていましたが、フタを開けてみると、約90分で終了。私の知人記者は、「質問したいことがあった」と悔しがっていました。打ち切った理由として国分さんは『ビビット』で、「会場の都合もあって」などと話していましたが、それが本当なら時間に限りのある会場しか押さえなかったジャニーズ事務所のミスということになります。
また、「あえて90分で終わる形で手配した」と思われても仕方がないでしょう。実際、90分間で質問を許されたのは、そのほとんどがワイドショーや新聞など、一部の大手メディアのみだったのです。
またも忖度ばかりの大手メディア
TOKIOの会見で質問をしたのは、テレビや新聞など、一部大手メディアの記者ばかりでした。
日ごろ忖度に慣れた彼らは、「事件から2カ月以上が過ぎたが、ジャニーズ事務所が知ったのは、本当につい最近なのか?」「マネージャーなどの身近な人は、警察から話を聞かれなかったのか?」「和解成立のタイミングで事件が報じられた不自然さをどうみるか?」「報じられる日まで番組に出演させていたのはなぜだと思うか?」「ギリギリまで水面下でもみ消しを図っていたが、それが失敗したから表に出たのではないか?」など、事務所にとって都合の悪そうな質問は一切しなかったのです。
「それもTOKIOのメンバーが答えなければいけないの?」と思う人がいるかもしれませんが、事務所の人間が顔を出さない以上、事務所を代表して会見をしている以上、TOKIOの4人にこれらのことを聞くのは、ごく自然なこと。記者として当然の仕事とも言えます。「誠実なTOKIOのメンバーなら、精一杯の受け答えをしてくれたのではないか」と思われるだけに、真相が闇に葬られそうなのが残念でなりません。
しかし、大手メディアの記者たちは、事務所に都合の悪いことを尋ねなかったばかりか、むしろジャニー喜多川社長とのやり取りで美談をもたらそうとする始末。「それで世間の人々を誘導しよう」と思っていたかはわかりませんが、忖度がルーティーンになっていることをさらけ出してしまったことは間違いありません。
その他にも、「女子高生に手を出したのはどうなのか?」「Eテレ制作の教育的な意味合いの強い番組で起こしたことをどう思うか?」「飲酒の有無に関わらず、女子高生と連絡先を交換していたことはどうなのか?」などを尋ねる記者はいませんでした。これらを4人に聞くのは、さすがに忍びない感もありますが、あれだけ多くの記者がいて「これらの質問がまったく出ない」という4つ目の違和感を抱いてしまったのです。
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