山口達也とジャニーズ事務所の甘すぎる姿勢

強制わいせつ「謝罪会見」対応は適切だったか

4月26日付のスポーツ新聞各紙は1面で会見を大きく報じました(撮影:東洋経済オンライン編集部)

4月25日の夜からテレビもネットも話題は、TOKIO・山口達也メンバーのことばかり。何しろ、容疑が「強制わいせつ」というセンセーショナルなものだけに、無理もないでしょう。

あらためて経緯を書くと、今年2月12日、山口メンバーは東京・港区の自宅マンションに顔見知りの女子高校生を呼び出し、卑猥な言葉を投げかけ、無理やりキスしたことで、警視庁が書類送検。NHKの速報を皮切りに各メディアが一斉に報じたあと、26日14時から「約50分における涙の謝罪会見」が行われました。

会見での憔悴ぶりに「かわいそう」と感じた人もいたようですが、山口メンバー本人と、ジャニーズ事務所の対応には、疑問を抱かざるをえないところが多々ありました。しかもそれは、ビジネスパーソンと会社にとってひとごとではないのです。

過去の行いが自分に降りかかる

「山口メンバーが会見で見せた表情や言葉にウソはなさそう」と感じた人が多かったようです。「真摯に向き合おう」とする姿勢と、「自分でもどう受け止めたらいいかわからない」という戸惑い。見る者に両方を感じさせたという点では、「謝罪会見らしく、率直に話していた」ということになります。

ただ同時に、「懲りない人」という印象を決定づけたのも事実。会見の前後でワイドショーやネットメディアは、2011年の無免許運転(書類送検、不起訴)における「気づかなかった。自分の過失です」という謝罪会見、2016年8月の「自分が未熟で自分本位で」という離婚会見が繰り返し報じられました。

今回も含めて3度も会見を開いたわけですから、どんなにスピーディーで正直に話しても禊(みそぎ)にはならず、潔い印象を与えることにはつながりません。たとえば、山口メンバーは「隠蔽ということはありえない」「(未成年を部屋にあげたのは初めて?)はい」と話していましたが、「これまでの流れがある以上、しらじらしい」と思われてしまうのです。

実際、2016年7月4日、「ZIP!」(日本テレビ)に眼帯姿で登場し、「自転車で転んでケガをした」と話す様子を意味深に伝えるメディアもありました。それどころか、離婚会見も「さわやかだった」というこれまでの評価から一変して、「アイドルらしく、自分に酔っていただけだった」と斬り捨てる人すらいます。

次ページここまで騒ぎが大きくなると……
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