抗菌グッズはどうやって菌を抑えているのか

意外と知らない、よく使う「すごい技術」

『雑学科学読本 身のまわりのすごい技術大百科』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

ガラスにシリコーン樹脂の撥水剤を利用するのは、共にケイ素が主成分のため、相性がいいから。ワイパーでこすっても落ちにくい。

ここで、ガラスに吹きかけたシリコーン樹脂の撥水性の仕組みをミクロに見てみよう。撥水剤をスプレーすると、ガラスと相性のいいシリコーン樹脂の分子はきれいに表面を覆い、水分子が入り込みにくくなる。さらに、ガラスと相性のいいシリコーン樹脂の分子はガラスから剥がれにくい。これが分子の世界で見た撥水性の秘密である。

ちなみに、ケイ素のことを英語で「シリコン(silicon)」という。実はこれ、その有機化合物である「シリコーン(silicone)」とは異なるものなのだが、マスコミなどでは後者も「シリコン」と書き表すことがあるようだ。

「撥水」と「防水」

なお、「撥水」に似た言葉に「防水」がある。撥水は水をはじくだけだが、防水は水を通さないことを意味する。防水加工された衣類が蒸れやすいのはこのためだ。

シリコーン樹脂の撥水剤の仕組み(イラスト:小林哲也)

以上、この記事では私たちが普段よく使う製品にまつわる“すごい技術”を解説したが、「身近なのにそもそもよく知らない」モノは驚くほど数多い。今、私たちの便利な生活を下支えしているのは、意外なあのモノの“すごい技術”なのかもしれない。

キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • iPhoneの裏技
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT