還暦を過ぎて夫を見送った頃、シングルマザーを含めた友人知人グループが人生をエンジョイしている姿が、麻保子さんの視界に入ってきました。集って楽しみ、美術館巡りやコンサート、旅行等で感動を分かち合い教養を深め、映画や読書の時間を持ち生き生きしている姿に、自分の「失われた時間」の大きさを悟ったそうです。
その間の流行り歌も社会的大事件も彼女は知らないと言いますから、彼女が夫に賭けた執念とその徒労が分かります。あのおしんが浦島太郎になって出てきた気分だったとか。
彼女は友人たちが眩しい分だけ、相手には、自分の教養や品性のなさがバレているに違いないと感じ、今も会うのを避けているそうです。
強い雑草さえ咲かない不毛の地に蒔かれた種は、種がいくら立派でも枯れる運命にあるように、良心が欠如している者の人生の道ずれになることは、その期間が長いほど、同伴者の人生を劣化させ、自信まで喪失させるのです。
誰の責任にもしない覚悟で選択するべき
まだ未練があるのでしたら、あなたの絶望はどん底ではありません。もしかしてその苦悩の向こうに、パンプキンも見たことがない景色があるかもしれませんのに、私が彼を信じない無礼をお許しください。ただし「今度こそ」とまた彼を信じるのでしたら、これ以上被害者を増やさない責任と、裏目に出ても誰の責任にもしない覚悟を持ってください。
特にお嬢様にはどんな時でも八つ当たりせず、優しく愛情を注いで育ててください。一生懸命育てても親に感謝することを知らない不届き者がわんさといる時代です。子育ては親が心のゆとりを持っていることが本当に大切です。これは断言できます。
情けない親に捨てられた子より、捨てられなかった子のほうが不幸になるケースもいくらでもあることも覚えておいてください。そしてどちらに転ぼうとも、1人でも育児できる経済的な自立をなさってください。
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