世界一のデジタル銀行は日本と何が違うのか シンガポールDBS銀行CIOに聞く
なぜDBSは世界一の「デジタル銀行」に選ばれたのか
具体的には、テクノロジー・インフラを再構築するとともに、ビッグデータや生体認証、人工知能などを活用することによって、顧客に提供するサービスのすべてをデジタル化しました。その結果、2016年にはユーロマネー誌が主催するアワード・フォー・エクセレンスで、「ワールド・ベスト・デジタル・バンク」に選ばれました。
われわれがデジタル化を志向する前、DBS銀行は売り上げも利益も伸びており、ビジネス環境は決して悪くありませんでした。しかし水面下では成長余力が徐々に狭まっていたのです。拠点とするシンガポール、香港には出店余地がなく、次の展開として、人口が非常に多い中国やインドネシアで現地銀行を買収することでの進出を検討しましたが、外資の出資規制が厳しく、たとえばインドネシアでは、ダナモン銀行の買収を断念せざるをえませんでした。
そこで発想を切り替え、買収などによって商圏を広げるのではなく、DBS銀行そのものをデジタル化しようと考えたのです。デジタル世界であれば、国境も規制も超えて拡張できる可能性があるからです。
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