気持ちは日本馬でも、馬券は外国馬から買ってみた。結果はすでにご承知の通り、今年は日本馬の優勝はなかった。それどころか、7R、8R、そして9Rのドバイワールドカップまで、3レース全部もっていったのが国王陛下のゴドルフィン所属馬であった。日本人客の間からは、「これは八百長じゃねえのか?」「いや、“忖度”かもしれないぞ」などいう声が飛び交っておりましたな。
「だったら、お前は当てたのか」って?残念ながら、筆者も総外れであった。いやはや、ヤケ酒で飲むビールのなんと旨かったことよ。
そして会場はいよいよフィナーレ。三菱電機特製のオーロラビジョンにはド派手な映像が流れ、移動式の舞台ではダンサーたちが踊りまくり、夜空には何百発もの花火が打ちあがる。
いやはや、これぞ夢の世界。たとえ馬券を売っていなくても、まことに贅を尽くした競馬の祭典である。これからの観光産業、エンターテインメント産業というものは、こういう国際競争を勝ち抜いていかねばならないのか。
「ジャパンワールドカップデー」の創設を
日本の競馬界も、もっと国際化を目指していくべきなのではないだろうか。外国馬や外国のファンを日本に呼ぶ機会をもっと増やしてほしい。秋のジャパンカップも国際招待レースとは言いながら、近年では外国馬の参戦が減り、日本馬が勝つのが当たり前になっている。「その方が予想しやすいから助かる」などという声もあって、恥ずかしながら筆者もそんな風に思ったものである。
この際、ジャパンカップの日にエリザベス女王杯とチャレンジカップとスプリンターズステークスあたりを合流させて、1日にG1を4レース集める「ジャパンワールドカップデー」を作れないものだろうか。日本競馬界挙げての「おもてなし」で、世界の競馬ファンとホースメンの心をわしづかみにしてみたいものである。
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