私がテレビの「ババ抜き」対決で負けない理由 メンタリストDaiGoが明かす不安を除く方法
一方、テレビのババ抜き対決で私が相手から怒りや不安をあおるような仕掛けを受けたときは、その場で脱フュージョンを行います。テレビ的にも盛り上がるのは、思考を歌ってみる「歌唱法」です。
不安からイライラするなら、「いらーいらーすーるー♪」という具合です。非常にバカバカしいと思われるかもしれませんが、だからこそ、自分の感情を切り離すことができ、笑いとともに不安を遠ざけることができます。
「自分はダメな人間だ」と落ち込んでいるなら
もし、「自分はダメな人間だ」と落ち込んでいるなら、そのフレーズを好きなメロディに乗せて歌ってみましょう。小声でも、大声でもかまいません。すると、ネガティブな思考と一気に距離が取れるようになります。
ポイントは、不安やネガティブな思考を言葉として外に出すことです。不安を心の中に抱え込み考え続けていると、深刻な事態に陥っているような感覚がどんどん増していきます。
ところが、言葉にして外に出す、しかも歌にして歌うことで不安を客観視すると、人生を左右するほどの重大事ではないことに気づけるのです。
ちなみに、脱フュージョンにはほかにも、怒り、悲しみなどの感情を「怒りくん」「悲しみさん」というように擬人化して処理する「擬人法」、自分が駅のホームにいると仮定して走ってきた貨物列車に次々とネガティブな感情を放り込んで、遠ざけていくイメージを膨らませる「列車法」などといった手法もあります。
いずれの手法もコミカルな印象を受けるかもしれませんが、どれもボストン大学など、一流どころの心理学部の研究で効果的だと立証されている方法です。
それぞれにある種のバカバカしさが残されているのは、不安やネガティブな思考を笑いに変え、リラックスさせる狙いがあるのでしょう。
拙著『運は操れる』でも詳しく解説していますが、心理学的に、不安傾向が高い人、物事をネガティブに考える人は、自分の周りで起こっている物事の変化に気づきにくくなります。また、新たな出来事を受け入れにくくなることもわかっています。
つまり、不安を抱えていると、行動する回数が減り、新しい取り組みを試さなくなり、結果的に幸運にも気づかなくなるわけです。逆に、「やっても、どうせうまくいかない」「以前も失敗した」など、否定的な現象に目が向くようになります。
何かに挑戦するときも心理的に後ろ向きのまま取り掛かるので、失敗の可能性が高くなり、うまくいかなかったときには「ほら、思ったとおりだ」「自分はツイていないから」と不運を受け入れてしまうのです。
運を操る力は、誰もが備えた能力です。ところが、「運は向こうからやってくるもの」ととらえていると、いつまでも運を操る力は発揮されません。運を操る力を鍛えていくには、その人が持っている運のとらえ方を変える必要があるわけです。スピリチュアルな方法では、運は開けません。
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