私がテレビの「ババ抜き」対決で負けない理由 メンタリストDaiGoが明かす不安を除く方法

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そのフュージョンに「脱」を付けた「脱フュージョン」は、混ざり合った私たちの感情からネガティブな考えを切り離し、否定的な感情に巻き込まれないようにする効果があります。

たとえば、資格試験のために週末は勉強しようと思っていたのに、ついつい寝過ごし、だらだら過ごしたうえ、「今日は出るかも」とパチンコに出かけてしまい、おカネが減ったうえ、夜になってしまった……。そんな1日には、「自分は最低な人間だ」と落ち込むものです。

すると、「自分は最低な人間だ」「どうせ勉強しても試験には受からない」「いっそのこと受験自体をやめたほうがいいんじゃないか」といったネガティブ思考の連鎖が始まります。

当然ですが、受験しなければ合格することもなく、成果という運からは遠ざかることになります。そこで役立つのが、脱フュージョンです。

ネガティブな考えを客観視できる

最も簡単なやり方は、ネガティブな考えに得点をつけて客観化していく「採点法」と呼ばれる方法です。

「自分は最低だ」という落胆した気持ちが、自殺を図るほどの落ち込みならば100、部屋から出たくないというくらいの感情ならば60といったふうに、そのネガティブ度合いに応じて採点していきます。

「いまの自分への落胆は、80点までひどくはないけど、50点くらいはあるな」と。このように考えるだけで、自分の感情について一歩引いて見ることができるようになります。

その結果、何が起こるかというと、不安にし、動揺させているネガティブな考えを切り離すことができ、感情の揺れが収まっていくのです。

私が「脱フュージョン」という手法を反対方向から活用するのは、人が怒りの感情に支配されていると、目の前のことにしか集中できなくなり、不安が高まると目の前のことにとらわれ、注意力が散漫になって物事を広く見ることができなくなるからです。

次ページ不安を歌に変えて吐き出し、切り離す
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