非合理的でもタロット占いを信じる人の心理 認知バイアスや、占い師の話術の力が大きい
昔、オカルトブームというのがありました。1990年代におきたオウム真理教関係の一連の事件などによってそのブームはいったん鳴りを潜めたと言われるのですが、最近またブームが盛り返してきているように見えます。
タロット占いが「当たった」気がする理由
合理的ではないものを闇雲に避けるのではなく、非合理的だったり実証できなかったものに対して、なんとか理解しようとする態度があらためて支持を集めてきている……というか。
今回ご紹介する『アナタもワタシも知らない世界:オカルト万華鏡』は、単に「こういうオカルト現象がありました、こわいですね」という内容ではなくて、それについてどう考えることができるのかを作者が頑張るという内容です。『美味しんぼ』のオカルト版、とでもいいましょうか。たとえば最新刊である第3巻の冒頭では「タロット占い」が題材になっています。
タロットで占ってもらうと、何故か当たった気がする、それは何故なのか。著者はこの問いを占星術の研究でも知られる鏡リュウジ氏と、先日DOMMUNEで現代オカルトの歴史を解説したタロット研究家でもあるバンギ・アブドゥル氏にぶつけます。
これは、鏡氏の回答。