アウディ「A7スポーツバック」の斬新すぎる姿 かっこよさを生み出すデザインこそ進化だ

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ラインなどの造形には高い製造技術が求められる(写真はアウディのサイトより)

“デザイン=技術“という発想は馴染みないかもしれないが、華麗なラインを基調としたフォルムに始まり、キリッとした印象を漂わす幾何学的な作り、彫りの深いラインなどの造形には、実用性や機能性との両立を図るパッケージ力も大事になるが、高い製造技術が求められる。

A7スポーツバックで例えるなら、フェンダー周りの複雑な立体造形を実現するプレス技術。先代より33mm高められ、厚みが増したリアエンドの複雑に凸凹が入り組む造形。面の表情を整えるべく、1/3の凸(光)と2/3の凹(影)を巧みに構成して、陽を浴びると立体感が強調されることをデザイナーは明かしてくれるとともに、ケープタウンの太陽の日はその表現にピッタリとも言っていた。

中身も大幅に進化

デザインばかりを話してきたが、中身も大幅に進化している。基軸部に昨年フルモデルチェンジを果たしたフラッグシップモデル「A8」との共有が多数あり、乗り心地の良さや静かさなどの快適性はハイエンドモデル相応の完成度。搭載されるエンジンは排気量3Lのガソリン直噴ターボで、今後欧州で主力になる12kwの回生エネルギー(エネルギーリユース機構)能力のある48V主電源のマイルドハイブリッドが付く。それにより加速はエンジンのもともと持っている素性以上に鋭く、反応にも優れ、アクセルの踏み込みが少ないときの静かさも実現するなど、スポーティとエレガントな2面性を併せ持つ。

またトランスミッションには7速ツインクラッチが組み合わされ、アクセル操作への反応やシフト変速のキレの良さなど気持ち良さはあるが、極低速走行でツインクラッチ特有の変速ショックやギクシャク感が発生する時があることが気になった。

ボディサイズは全長4969×全幅1908×全高1422mmの、ロー&ワイドのビックサルーンだ。そのサイズから「鈍重なのでは」とイメージしてしまうが、実車にその気配は全くなかった。

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