自動車の先進技術は、電脳と電動にあることは、3月31日配信の「ホンダの最新制御技術、乗ってわかった真価」でも触れたが、実はもう1つポイントになる要素がある。
それがヒューマンインターフェース技術だ。
これを聞いただけでピンとくる人は、かなり感度の良いアンテナを張っている。クルマだけに限ったことではないが、人とモノがどのように接触するか、つながるか(コネクテッドするか)の基礎技術だ。
今までの時代はスイッチなどの機械的要素を操作して、モノやコトとコネクテッドしていた。最新になるとタッチスクリーンなど、触れるだけでコントロールできるようになった。しかし、今は触れることさえしない世界の扉が急速に開き出している。その答えは、声だ。
携帯電話などの操作も、すでに指などを動かさずに音声認識での入力を多用している人もいるだろう。家庭でも「アマゾンエコー」や「グーグルホーム」などのスマートスピーカーに語りかけて、照明の操作などさまざまなことができるようになってきた。クルマでも電話をクルマにつないでハンズフリー通話をしている方は大勢いるはずだし、ナビなどの目的地設定や操作を音声で行う方も増えてきた。
クルマにおける音の世界
このような話を聞いたとき、声でコントロールなんて煩わしいとか面倒という発想を持つ方も多い。それは、ひと昔前の音声認識は誤認識が多くて煩わしく逆に手間が増えるとか、ハンズフリー電話にしてもノイズが多くて会話しづらいなどの経験からマイナス意識を持ってしまった方が多いのだろう。しかし、そんな過去の経験による認識に縛られていると、これから先の豊かな生活は送れない。
そして、その音声認識の世界やクルマにおける音の世界に有効な一石を投じたのが、オーディオスピーカーなどで名を馳せているBOSEである。大きく4つの技術がある。
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