新入社員の「仕事がなくて暇」な時の対処法 先輩に聞くor「自習時間」と心得るが正解

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ご馳走になった後は、3回お礼を伝える――これは私もふだんから実践していることです。「3回も言わなければいけないの?」と思うかもしれませんが、私の周りの方々もみなさんそうしているので、目安にしてみてはいかがでしょうか。1回目のお礼は、ご馳走になった直後に、2回目は翌朝メールで、3回目は次に会った時にというわけです。

歓迎会の翌日、出社して仕事をしていたら、別の部署の同期が来て部長から課長、係長まで「昨日はありがとうございました」とお礼を言っていました。いまさらバツが悪くて言えませんでしたが、大変反省しました。(メーカー、40 代)

社内の人であれば、ご馳走になった翌日にも直接言えばそれで充分です。その方が出張に行かれていたりしてすぐに会えない場合は、まずメールでお礼を伝えておくのがよいでしょう。新入社員のうちは、ご馳走になった直後の1回のお礼で済ませてしまいがちなので、覚えておくとよいですね。

特に、取引先にご馳走になったのに翌朝何のお礼もなかったら、「失礼な人」と思われてしまうかもしれません。せっかく食事をしていい関係になっても、これだけで印象が悪くなってしまうのは残念です。

お礼の仕方にも配慮を

なお、お礼の仕方にもちょっとした配慮が必要です。たとえば、チームメンバー全員がご馳走になった場合はよいのですが、一人だけ誘われた場合は注意が必要です。

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上司はこっそりほかの人にわからないように誘ったのかもしれません。「最近元気がないけど大丈夫かな」という気遣いから誘ったり、たまたま退社時に会ったので声をかけた、という場合もあるでしょう。それなのに堂々と大きな声でお礼を言われたら、ご馳走したほうは焦ります。というのも、周りはけっこう聞いているからです。

同じ年代の人は「あれ、○○さんは誘われてご馳走されたんだ、私はまだ誘われたことがない」と思うかもしれません。積極的に誘われたいとは思わなくても、「自分は誘われなかった」ことに、反応してしまう方もいるのです。

ご馳走されるほうにも、気遣いが必要です。些細なことと思うかもしれませんが、きちんと伝えることによって「また誘ってみよう」と相手に思ってもらえるものです。これは会社に限らず、親しい人たちにも心がけるとよいでしょう。人間関係が円滑になる秘訣ですよ。

平原 由紀子 WITH YU代表取締役

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ひらはら ゆきこ

関西学院大学卒業後、一般事務としてOLを経験。その後、老舗広告代理店に16年間勤務した後、2003年、業界最大手の電通と共同出資し、国内外有名ブランドをクライアントとした 広告代理店「株式会社ザ・ゴール」を設立。クライアントとコミュニケーションパートナーとして強固な信頼関係を築き、業界を代表する会社へと導く。2013年、創立10周年を機に退職。現在は、「株式会社WITH YU」を設立し、 ファッション業界を主とした企業のコンサルティングとアドバイスを行う。「手みやげコンシェルジュ」としても活動。著書に『できる人の会食術 仕事ごはん 部下ごはん』(CCC メディアハウス)。

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