ところで、スマホのインカメラで自分自身を撮影することを「自撮り」と言いますが、人に撮影してもらうことを女子高生たちは何と呼ぶかご存じですか? 答えは「他撮り」です。
「自撮りは顔に自信がある子って思われちゃう。他撮りなら反感買わない」「あと、自撮りだと盛れる角度で撮ってるから、他撮りだとイマイチな子っているよね」「いるいるー! あと現実カメラはやめてほしいよね」
「現実カメラ」とは、スマホ標準のカメラアプリのこと。盛れないカメラアプリで撮影されるのは「地獄」だそうです。女子高生の肌にシミやしわなどないのですが、「ほくろが気に入らない」「輪郭が丸い」などの不満があり、そのままSNSにアップするのは耐えられないようです。
Androidのカメラは美しく加工してくれるが…
女子高生に人気のスマホは、言わずもがなiPhoneです。iPhoneのカメラアプリは欧米の美的感覚で設計されているためか、ポートレートモードでも肌の質感は「現実」そのままに描写します。
一方、Androidスマートフォンのカメラアプリは「ビューティモード」の搭載が主流となっています。特に設定を変更しなくても人物の顔を認識し、肌を陶器のように美しく、目を大きく加工して撮影する機種が次々に発売されています。
とはいえ女子高生たちは「とにかくiPhone!」なので、私の所有しているiPhone Xを見ても大騒ぎです。
「これ、もう一眼レフみたいって聞いたよ」「ママに買ってって言ったらダメって言われたー」
つい高価なiPhone Xをねだられた親の気持ちに寄り添ってしまいますが、Androidスマホにはビューティモードがあること、撮影するだけでプリクラのような加工ができることを説明してみました。ところが、反応はイマイチ。
「すごいって思うけど、使わないかも。詐欺ってる感じになりそう」
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