女子高生が1回400円の「プリクラ」を撮るワケ 「現実カメラで他撮りされるのは地獄」

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撮影したプリクラ画像はデータでも受け取ることができ、これを友達とシェアします。どういうときにプリクラを撮るの?と尋ねてみました。

プリクラで素早い操作で加工していく(筆者撮影)

「遊んだ記念。仲良しの4人で集まったときとか」「体育祭で髪の毛を盛って仮装をするんだけど、その帰りに来たりする。その格好にもう一度着替えて撮るの。やっぱり記念だよね」「なんとなく時間が余ったときも撮るけど(笑)」

他の女子高生にも聞いたところ、彼氏とプリクラを撮ることが一番幸せなのだそう。

「プリ撮ろうって言ってくれる彼氏は最高。2人の思い出になる」

また、プリクラの期間限定企画も、プリクラに来るきっかけのひとつだそうです。取材時は、梅沢富美男さんとのコラボ企画があり、フレームやスタンプに梅沢富美男さんが入るプリクラ機がありました。大人の感覚でいうと、女子高生が梅沢富美男さんと撮りたいとは意外ですが、とても人気なのだそうです。

また、スマホのアプリにはないプリクラの魅力として、「引きの写真が多いので、四角くトリミングしやすく、SNSのプロフィール画像に設定しやすい」「その日着ている洋服のコーデも撮影できる」といった点も挙げていました。

「自撮りは日常、プリクラは記念」

前述したように、女子高生たちは“詐欺ってる”感じになりたくないと言います。しかし、大人の感覚では、プリクラこそ別人並みに盛れてしまい、それこそ“詐欺”です。

「プリクラは自然に盛れてるし、詐欺という感じはない。SNOWは鼻とか隠しててずるい。いかにもかわいくしたいって感じであざとさが出る」「プリクラはプリクラだから、原型がないとかいう考え方はない」

彼女たちは高校2年生。小学校の高学年からプリクラを撮り始めたそうです。プリクラの進化は早く、1年違うと盛れ方も画質も全然違うそう。参考にと2年前のプリクラを見せてもらいましたが、2年前は目が不自然に大きく、唇の赤さも、肌の質感もまったく異なっていました。

「自撮りは日常、プリクラは記念」という彼女たち。スマホやアプリのセルフィー技術が進化しても、プリクラを忘れることはないようです。

鈴木 朋子 ITライター・スマホ安全アドバイザー

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すずき ともこ / Tomoko Suzuki

メーカー系SIerのSEを経て、フリーランスに。SNSなどスマートフォンを主軸にしたIT関連記事を多く手がける。10代の生み出すデジタルカルチャーを追い続けており、子どもの安全なIT活用をサポートする「スマホ安全アドバイザー」としても活動中。著作は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)など多数。
http://tomoko.chu.jp/

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