たとえ週1の仕事でも将来を見据えることが大切です。そして、少しずつでよいのでスキルアップをするという意識を持ちましょう。子どもがまだ小さい、もしくはフルタイムでないと保育園に預けられないから仕事ができないと思われる方もいらっしゃると思いますが、ネット社会のよさを利用し、在宅でできる仕事や自由度が高い仕事などを見つけるとよいと思います。
それまでの経験を生かせたり、これから勉強できる仕事を探すのもよいでしょう。そのときの家庭の状況に合わせた柔軟な働き方を模索していくことも必要ですが、同時に将来につながることを意識しましょう。
私は私、あなたはあなた
次に、精神的な自立ですが、相手への依存が高かったり、「べき」思考の人は難しいかもしれません。相手への要求が高いと、離れていても何かと要求したくなる気持ちが払拭できないでしょうし、「夫婦とはこうあるべき」「夫(妻)とはこうあるべき」という思考が強いと、そうでないことにストレスを感じ、新しいカタチを受け入れることすら難しいでしょう。変化に柔軟に対応できる思考を持つことが必要です。
私は私、あなたはあなたという、お互いを真の意味で尊重できる精神的な自立が卒婚成功のコツかと思います。お互いに適度な距離ができることで、ゆとりができ、相手のよいところを認められるようになり、より夫婦の絆が深まるケースも多くみられます。
特に男性の場合は、経済的よりも精神的な自立が必要になります。
家庭と仕事場だけを往復するような生活だと、心の拠り所がなく、定年後に家族のお荷物になってしまう可能性も否めません。趣味や勉強などを通じて、ほかのコミュニティを持つことが必要です。
夫も妻も共に経済的、精神的に自立できる準備を始めるのに早すぎるということはありません。お互いに寄りかかりすぎない関係性が、結婚生活を快適に過ごすことにつながり、「卒婚」をあえて視野に入れずとも仲良く生活していくことが可能にもなります。
「子育て中だから嫌でも我慢している」「子どものこと以外は、夫(妻)と2人で話すことがない」、また子どもがいなくても「このままこの人とずっと一緒にいると思うと憂鬱」などと思っている方は、いずれにしても準備をぬかりなく。どちらに転んでもあなたを助けてくれる力になると思います。
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