職場の「フリーアドレス化」定着に必要な視点

成功する職場はいったい何が違うのか?

さらにフリーアドレスをやるとして、どれくらい自由度を持たせるかは悩ましいところです。そんな中で異彩を放つのが、菓子・食品を手がけるカルビー。座席を決めるのはダーツシステムと、オリジナリティが際だっています。

具体的には、オフィスに入ってすぐの場所に設置されている専用のパソコンで、「コミュニケーション席」「ソロ席」「集中席」から今日の自分の働き方に合った条件を選択すると、自動的に席が決まるということ。執行役員や部長もメンバーと同じようにダーツで自動的に席が決まるので、若手の社員の横に執行役員が座り、直接、教育的な指導を受けることがあったりするといいます。

筆者はここまで大胆に舵をきらず、部門単位くらいで緩やかなフリーアドレスを実施した会社も見てきましたが、徐々に机が固定化されて、元のオフィスに戻っていく会社も少なくありませんでした。

成果につながっている会社の特徴

おそらく第1世代はこの「徐々に」パターンであったから、あまり続かなかったのではないでしょうか? どうせやるならカルビー級に大胆に実施しないと、継続は難しいのではないでしょうか。ちなみにフリーアドレスを継続し、成果につながっている第2世代の会社では、

・経営者の覚悟と関与

・横断的な推進チームの組成

などに加えて、環境に合わせさまざまなスペースを準備するといった工夫が凝らされているようです。

どうしてさまざまなスペースが必要なのか? ある意味当然のことながら、状況によって、働きやすい環境は異なるからです。

例えば、作業に集中したい。クリエイティブに構想を描きたい。雑談的な会話からビジネスのヒントを探りたい。こうした状況に合わせた場所を設定するのが理想的です。開放的で視界が開けた空間がフリーアドレスではイメージに浮かびますが、集中して作業できるスペース、集まって雑談ができるスペース、お客様をお迎えするスペースなど、TPOに合わせて複数のスペースを用意したいところです。

次ページ複数のスペースという点にこだわっているヤフー
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